第124話 白虎の島と神気・神術
さて、気になっていることを調査しよう。
何故、ハクの母親が、あの島というか?住処を、命がけで?守ろうとしたのか?
母親として、我が子を守る、ということだけでは無いように思える。
ハクを伴って、ハクの古巣、「白虎の島」に「転移」。
ヤミちゃんにも手伝ってもらって、この巣穴のまわりも、探ってもらう。
ハクにも、何か?母親から、預かったものとか、何か、記憶にあるものなんか無いか?聞くけど、こっちの線は望み薄、記憶が無ければ、仕方無い。
きっと、そうだろうな?って思う物があって、それなら、小さいかもしれないし、とにかく、大きさでは無くて、おかしな気配に注意して欲しいって伝えたよ。
とりあえず、僕は、巣穴の中を探そう。・・・無いな。
ヤミちゃんから、山のテッペンに、何か?埋まっているかも?って連絡を受けて、そこへ行ってみる、確かに、かすかな、これは、神気?だろうな、少なくとも、知っている時空神のものでは無い。
兎に角、それを指定して回収してみると、手の中に現れたのは、「勾玉」と「指輪」だよ。
これを、白虎の母親は守りたかったのかな?
一応、他にも、おかしな気配が無いかを探ってみる。少し、範囲を広く指定して「空間察知」。してみたが、無い。ヤミちゃんも、「もう無いかな〜」なんて言っているしね。
『鑑定」してみる、
*勾玉 神器 神術「神獣召喚」に用いる
*指輪 神器 オリハルコン製 不壊 サイズ自動 神気発動・隠蔽
神気発動で、神術が使える、神眼、神転移、神収納、神錬金
僕の「鑑定」では、詳しくは、分からない?のかな?
ハクに、「神眼」で見るように言ってみたが、僕のと同じくらいしか分からない、といってるしね〜。
まあ、とりあえず、僕が、持っていれば良いのかな? 神器の指輪は装着して、勾玉は「収納」しておく。この神器の指輪をしていれば、「神術」を使える、ってことだよね。それで、その神術の一つが、「神獣召喚」で、「神眼」で、ってことだな。
神獣神術と、神術、の違いは? (神獣神術<神術)っていうことだろう?けど、 これは、もう少し、検証と勉強?が必要だよ。
まさか? 人の世界の図書館には無いよな、「神」のことを書いた本なんて・・
なので、とりあえず、古龍か世界樹に聞いてみよう。
ハクを連れて、紹介も兼ねて、樽酒の納品だよ。
「転移」して、古龍ストームにハクを紹介して、樽酒を納品して、龍泉酒の古い方から引き上げる。いつものパターンだな。
ハクを見て、「ほう、あの白虎の子供とな? 懐かしい気配じゃの?」
って、まあ、母親の方を、知っているよな。そんなこと言わないけどね。
また、「儂を、何年ものの古龍と思っておる?」なんて言われそうだしね。
それで、肝心なことを聞いてみた。ハクとの出会いから、僕が面倒を見ることになったこと、古巣の山のテッペンにあった、勾玉と神器の指輪のこと、などを話して、それで、神器とか、神術って・・何? ってね。
ストームも、自分は使えないから、聞きかじり程度では、「神気を使った意思」?みたいなもので、「神の仕業」かな? って、まあそうなんだろうけど、漠然としているな。・・・と、例えば、「龍術」を使って似たようなことは出来る、って言うので、どんな?って見せてもらったよ。
ストームが、どこからか、ワイバーンを一体、「召喚」じゃあないな、これは、「転送」で、引っ張り出してきて、何やら龍語で呟いて、「止まれ!」とワイバーンに声をかけたら、ワイバーンが止まっている、息もしてない、けど、死んではいないようだ。
「動け!」で、もとに戻った。「待機!」で、大人しくなって待ちの体勢だよ。
龍語で、モニャモニャ、して終わり。待機させたままだけど・・・
どうやら、彼の場合は、「龍術」を使う場合の宣言と終了の宣言が必要なようで、その手間がかかるようなのだが、いわゆる「言霊」というものらしい。
「鑑定」では、『(ことだま)言葉が、すべてを支配し、言葉通りの結果をもたらす』、というものだ。
魔法などの場合の、準備、手続き、イメージ、など、ほぼ不要で、言葉がいきなり、その言葉通りの結果を実現する。すごく、神がかった?恐ろしいものだな。
それで、「神術」というものは、もちろん、「龍術」よりも遥かに上位、最高位の概念なので、同じようなことは、さも当然、さらに簡単に実現できるんじゃないか?って言う。
ほんの一部なんだろうけど、なるほどね、少し理解できたかな?
「ありがとう、ストーム」ってちゃんと、お礼を伝えたよ。そうしたら、
「さあ、ヒカルよ、やってみよ」って、そのために?ワイバーンを待機させておいたのか?
神気の指輪は、装着しているので、試しに、そこに意識を集中させてみた、指輪が、ほのかに暖かくなってきて、輝きが増してきたよ。
ワイバーンに向かって、「動け」で、モゾモゾと動き出したので、「止まれ」で、止まった、先程と同じで、息もしていないし、眼も動かない、けど、生きている気配はある、
ストームに、なるほど、こういうことか?って聞けば、「本当にお前は、もう、神の領域まで達したのか・・・」っていうけど、違うよ、指輪を使ったたけだから・・・
ストームが、もう、ワイバーンも不要だから、お前の好きにしろ、って言うので、そのまま「収納」してしまうのも、芸が無い?ので、「動け」そして、「帰れ」で、ワイバーンが消えた。
気配を探ってみれば、元いた山の谷間に帰れたようだよ。この「気配追跡」も「神術」なのか?すごく正確に追跡出来たな。
「ワハハハハ、ヒカルよ、凄いなお前、本当に、あ奴の言った通りだ・・・」
ってさ。「そうか? まあ、いつもありがとうな。」
と、目の前に、いつのも腕輪が一個、現れたので、ストームをみれば頷いているので、手に取ってみれば、一瞬で体に吸い込まれていったよ。
「鑑定」では、
*時空神の加護・追加 神眼、神術、神転移、神気自動吸収、神気隠避、
なるほど、意識すれば、詳細も見れるな・・・暇つぶしにちょうど良さそうだ。
あと、先程の指輪が輝き始めたのが、神気の指輪の起動スイッチだったみたいだな、しかも、今後は、この世界?全体から「神気」が自動的に吸収されてくるようだし、発動するのは即発動可能。これ、例えば、「言霊」が常に有効状態ならヤバイな?って思って、詳細を少し眺めていたら、簡易的に、指輪に触れることをスイッチに出来るらしいので、ホッとしたよ。未熟さ故に、なにかやらかしてしまいそうだし。
まあ、時間はおそらく、まだまだたっぷり有るだろうし、ゆっくり慣れていこう。
古龍ストームに再度お礼を言ってから、「転移」で、世界樹の根元へ移動。
龍泉酒を奉納して、手を触れて、ハクを紹介して、神気、神術のことなどを報告しておいた。
樽酒が消えて無くなって、声が聞こえるよ・・・
「ヒカルよ、いつもすまないねぇ、ありがとう。そこの白虎、ハクかい? 良い娘だね、うちのミドリも頼むよ。」
はい、そうですね、母さんなら娘のことも心配でしょうよ。ご心配無く。
それに、きっと、ミドリもスミレも自立できるのは早そうだし、そんな感じがする。
でも、ゆっくりできる各自の部屋というか、家、拠点だけは用意してあるからね。
ハクに、ミドリの母さんだよって言って、何か言いたければ、手を触れて「念話」したら良いって伝えたら、早速、やっているよ。
まずは、OKだね、触れさせてもらえたようだ、・・・しかし、・・・また、長い対話だな、まあ、待つけどね。
話も終わって戻ってきたので、何を話していたの?長かったな、って聞けば、
「秘密!」だってさ・・・ まあ、もう慣れたよ。
「でもね〜ハクは、これからもずっと、ヒカルと一緒に、遊ぶんだ〜〜」
ということだよ、はい、わかったよ。ヨロシクね。
PS. とりあえず、第二章、ここまで、です。
◎現代ファンタジー 「野良猫が「神気」を吸いに来てた」 ほのぼの要素あり・・・
◎異世界ファンタジー 「勇者予定者なのに神の不手際で勇者候補から外れた少女が、神使のペット猫に導かれて気ままに、のんびり無双してるよ・・・」
(旧題)「吾輩は猫?である、勇者予定者のペットになって無双するよ」
これらも、よろしくお願いします。
巻き込まれて異世界 たかみつ @itmto648
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます