これ、児童向け文学なんですね。こういうお話を子どもにお届けできる作者様のセンスがオサレ!子どもたちよ、YouTu⚪︎eばっか観てないで、物語も読んでみなされ。祖父母の言うことにもちゃんと耳を傾けるんだよ。ゴーヤ峠は行くところではなく、読むところ。
山姥は鉄のハサミと、カピバラ一頭くらい入りそうな巨大な籠を私に手渡した。「この籠一杯分、ゴーヤをもいでおくれ。小さいのは要らない。熟れたやつを選ぶんだよ。それから茎から実を切り落とす前に、ゴーヤの尻尾を切るんだよ。尻尾が先だよ。忘れるんじゃないよ」 (「ゴーヤ峠の山姥」より)