あとがき
デモンズラインと比べると、随分と長い連載期間になりました。
ほぼ一本道である代わりに、文章量がとても多かったし、半分くらい小説風リプレイになっていたので、仕方ないとはいえ。
あとはまぁ……月に一話更新できたらいいか、くらいのペースでプレイを進めていたのもありますか。思ったよりもボリュームがあったので、進むにつれて、少しずつ筆を早めていましたが。
まず、完走した感想(水・氷属性魔法)。
現状、2.5で唯一の……『煌日の姫と冴月の王子』はちょっと特殊なので外すとして、非ランダム性のゲームブックということで、どちらかと言うと一般的なキャンペーンセッションのそれに近かったですね。
ミドルでの探索や会話パート、戦闘のギミックなど、シチュエーションを存分に満喫することができました。
一方、戦闘の難易度はそんなに……でしたね。ライトユーザー向け、あるいはストーリー重視で作られている雰囲気を感じました。
『ヴァイスシティ』のように、全力のグーパンチで顔面を殴りつけてくるようなのが好きな人には、物足りないかもしれません。私のように勝手に難易度を上げて遊べば解決するかもしれませんが。
それこそ書籍の中にも、GMが自分の判断で魔物だったりギミックだったりに手を加えていいよ、とありますので。
プラトーンは、フェローが生まれ変わったような存在……と言うには、ちょっと強すぎたかもしれません。行動内容を任意に決定できる、というのは、つまりPCがもう一人いるようなものですしね。
加えて、6人で部隊を編成するものだから、まあRPが渋滞しますよと。ソロなら自由気ままにできますが、複数人の場合、GMの負担はとてつもないでしょうね。
それを考えると、結局フェローの方がよかったんじゃね……?でもそうすると、1人か2人くらいしか戦闘に参加させられなくなって、大勢で旅をしているという感覚が楽しみにくいか……うーん、難しいところですね。
総評としては、『嫌いじゃないけど極少人数プレイじゃないと実用は現実的ではないかも』といった感じ。
作品全体の評価としては、ストーリーを楽しみたいならこれ一択、戦闘を楽しみたいなら要工夫。そんなところでしょうか。
殺意の塊の『ヴァイスシティ』、バランス型の『デモンズライン』、ストーリーの『グリフォンロード』、そしてそれらを混ぜ合わせて生まれた『エンシェントブルー』と揃っておりますので、自分、ないしコミュニティに合ったものをお選びください。
……なんの話だこれ。とにかく、いいゲームでした。
◇ 次回作の話 ◇
ゲームブックが終わるとどうなる。知らんのか、次のゲームブックが始まる。
……ということで、次もまたゲームブックのリプレイをやろうと思っています。
そうです、ヴァイスシティの再走─────を、予定していたんですが。
ぼく:「二年に一冊とかのペースだとよぉ……満足できなくないか?」
ぼく2:「じゃあもう自分で同人作品として作ったらいいんじゃねえの」
ぼく3:「いきなりやるの怖くね。先駆者とかいないのかな」
ぼく:「調べるか(カタカタ)あったわ。見させて頂くついでにこれのリプレイも作ろう」
という脳内会議が行われたため、予定を変更しまして、サークル『hello-wonder』様より発刊されている『プラリファレイトルインズ―ルーンフォークの太母―』の小説風リプレイを作らせて頂くつもりです。
なんか『初期作から15レベルまで遊べるぞ!』とか書いてあって、一年どころか三年くらい遊ぶことになる予感がしていますが。たまには超高レベル帯まで駆け上がっていくキャンペーンもいいでしょう。
……あまりにも終わらなさそうだったら、リプレイ更新中に自作ゲームブックが公開されることになるかもしれません。そっちもそっちで数年後になる可能性を秘めておりますが。
それでは、あとがきもおしまいです。改めて、ご愛読ありがとうございました。
オーレルムの次は、ブルライトでお会いしましょう。それでは。
『プラリファレイトルインズ』原作著・編集…渡成櫂 様(Twitter:@watanari_k)
販売ページ…https://hello-wonder.booth.pm/items/2940832
酒乱喧嘩屋と黄金の鷲獅子 イ重カレナ @hatarake
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