あらすじとシステム周り
●あらすじ
人間に別の動物や機械、植物等を無理やり貼り付けたような悍ましい怪物、『アプリケ』が突如として現れたことで、世界は大混乱に落ちいった。
それに対抗できる存在として突如現れた、元々所持していた才能が強力な異能『スキル』へと成り、現実では到底不可能な、まるでアニメや漫画のような力を発揮する特殊な人類『スキルホルダー』。
彼ら彼女らが戦うことで、少数ながらも人類は生存し、アプリケ達と生存競争をおこなっていた。
そんな世界で小さなコミニティを築いていた一団は、ある日大量のアプリケ達の襲撃により壊滅の危機に瀕していた。主戦力であった『剣術』のスキルを持つボタンが倒れたことで、戦線が崩壊。
これまでかと思われた時、なんの才能もスキルも持たなかった主人公が、他人のスキルを奪うことができる能力に目覚める。これによりもはやまともに動けないボタンのスキルを奪い、ボタンの代わりに奮戦。結果襲撃を乗り越える。
主人公がボタンのスキルを奪ってしまったことの罪悪感に苦しむ中、討伐したボス格のアプリケの体から一本のUSBメモリが見つかる。それを解析してみると、鈴の音のような少女の声が入った音声データが発見される。
それによれば、原初のスキルホルダーが作り出したとされる、あらゆる願いを叶える『王冠』が、日本のどこかに存在するという。少女の音声データはそのヒントが隠されてある四つのエリアについての情報を残し、そこで音声データが終了した。
主人公達は人類を救い、この終末世界を救うために、隠された四つのヒントを手に入れ、王冠を手に入れることを決意する。
ヒントがある場所はどれも危険地帯で、遠征中はアジトを守るための人員がいなくちゃいけなくて、ついでに王冠を狙う他のスキルホルダー達も参加して……。
この苦難を乗り越えるには、スキル一つでは険しく厳しい。ましてや才能を持つ少女達は才能の伸ばし方を間違っている場合も多く、効率的にスキルを成長させることができるかは完全に運任せ。
主人公はスキルを奪うか、どんな苦難があろうと皆で突破するかを考えながら、物語を進めていくのだった。
●ゲームシステム
(1)スキルシステム
キャラクターが行う攻撃は、通常攻撃よりもスキルを使用しての攻撃の方がよほど強力です。ただの攻撃ではほとんどの場合アプリケ達には歯が立ちません。しかし、戦闘中は主人公以外のキャラクターはある程度の作戦に応じた行動しか行えず、使ってほしいスキルを使わず、使わなくていいタイミングでいらないスキルを使用することもままあります。
また、スキルはアプリケ達との戦闘や、拠点で行う訓練などで獲得したスキルポイントを消費することでスキルを強化していくことができますが、NPC達はランダムなスキル無造作に修得してしまいます。スキルポイントを自由に消費することは主人公だけの特権で、他のNPCはランダムにスキルを手に入れるしかないのです。
基本的には、NPCはそれぞれが3つのスキルツリー(才能)を所持しています。例えば主人公の幼馴染であるボタンは、『剣術の才能』『敏捷の才能』『裁縫の才能』の三つを所持し、主人公の親友であるカナは『槍術の才能』『体力の才能』『料理の才能』を所持しています。
スキルは戦闘で有用なもの、ステータスを大きく向上させるもの、拠点内で強い効果を発揮するもので別れています。それぞれが強力な効果を持ち、ゲームの攻略を手助けしてくれるものばかりですが、それも使い方次第です。
(2)スキル強奪
上記のNPC達のデメリットを全て解決する方法が、主人公のみが扱える突然目覚めた特殊な力、『スキル強奪』です。
NPCから強奪したスキルは、そのNPCがスキルに振り込んだスキルポイントを主人公に全て譲渡し、振り込んだスキルポイントを一から振り直すことができます。それだけではなく、戦闘中も使用したいスキルを自由に選ぶことができるため、戦略の幅が大きく広がるというメリットも存在します。
ただし、当然のことながら、NPC達は己の才能に誇りと希望を抱いています。スキルを強奪されたNPCは強い絶望感を抱いてしまい、ストレス値を大きく上昇させてしまいます。ストレス値が最大まで溜まってしまったNPCは自殺してしまったり、暴走してしまったりする恐れがあるので、プレゼントやコミュニケーションなどでストレス値を上げないよう注意しましょう。
ただし、拠点での訓練やスキルポイントの獲得などは当然数が多い方が効率が良く、序盤の内に多くのスキルを強奪してしまうと、スキルポイントが足りなくなることも多くなるでしょう。スキルの強奪は、タイミングが重要です。
ある程度己の才能に自信を持ち、NPCが己の才能と向き合っていくところでその才能を根こそぎ奪ってしまいましょう。その結果NPC達が壊れてしまうかもしれませんが、それもまた世界を救うための尊い犠牲なのです。
(3)拠点
主人公は、自身達の拠点で訓練を行ったり、アイテムを作成したり、料理を作ってストレス値を減少したり、NPCとコミュニケーションを取ることで好感度を上げたりすることができます。
拠点には一定の周期でアプリケ達からの襲撃があるため、ある程度戦闘力があるメンバーを拠点に置き防衛させたり、防衛設備を整えるなどしなければ、拠点に置いてあるアイテムをアプリケ達に奪われたり、NPCが怪我をしてストレス値が溜まってしまったりする場合もあります。
襲撃の周期事態は長く、拠点での訓練などを短めにしてゲームクリアを目指すだけならそれほど苦になることも無いですが、襲撃は段々と激しさを増していき、最終的にはラストダンジョン相応の戦力で襲撃が行われます。
もし襲撃が激しすぎるために拠点の防衛が間に合わなくなったのなら、全ての拠点設備のレベルを半分にすることで、新たな拠点に移動することができます。そうした場合襲撃の戦力は初期値に戻るため、もし襲撃が負担に感じたのならば引っ越しを検討してみても良いでしょう。
(4)好感度
NPC達とコミュニケーションを行うことで、NPCとの絆を高め好感度を上げることができます。好感度が一定の段階まで達すると、NPCが主人公に対しアイテムを渡してくれたり、出せる命令の種類が増えたりします。
最終的には逐一命令を出せるようになる他、エンディングの際にそのNPCとの個別エンディングを迎えることができるようにったり、条件がそろっているならば協力技を使用できたりするようになります。
スキルを強奪する際も、好感度によりセリフに違いがあれば多分いい感じだと思います。好感度が高いほど、スキル奪われた時の悲痛度がより凄惨になるとかだといい感じに心が死ねます(無駄な要素かもしれんけど)。
(5)周回要素
エンディングでは、そのままゲームを終わらせるか、その結末に納得いかず物語をやり直すかを選択することができます。物語をやり直した場合、主人公は物語の始まりとなる襲撃の日まで、主人公のレベルとスキルポイントとアイテムを持った上で巻き戻ることができます(強奪したスキルは全てNPC達に戻ります)。
一週目では倒せない相手を倒せたり、一週目のNPC達のレベルをリセットする代わりに、何か周回ポイントのようなものを貰えてそれで特殊なアイテムやスキルを購入できたりするとあんまり徒労感が無くていいと思います。
(6)終わりに
主人公とプレイヤーが己の力不足に嘆いたり、その代償にヒロインが傷ついたり何かしらのトラウマ負ってくれるRPGがしたいなぁと思い考えました。
よければよろしくお願いします。
少女達の『才能』を消費し、僕は誰よりも強くなる 雷神デス @raizin525
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