嘘つき

「ってことがさっきあったんだよ!!」


授業が終わった放課後、俺は真っ先に友達の

雫と海に話しかける


「はぁ??落ちた葉っぱが?魚に?」

「そんなことあるわけねぇだろ」


「あったんだって〜!」

まあ信じてもらえるわけもないだろう

木から落ちた葉っぱが


"魚"に


なったんだぞ?


俺だって信じられない


「お前ほんと妙な嘘つくよな、翠」


「嘘じゃねぇっつの」

そんな会話をしながら俺たちは帰りの支度をし始める

そこでふと思いついた

いまから中庭の池、見に行けばいいんじゃないか?

そうすれば葉っぱになった魚を見せられるかもしれない

「信じられないならさ、いまから見に行こうぜ」

「ほぉ〜、ま、見に行けば嘘か誠か、わかるだろ」

「翠が嘘つきじゃないってこと証明してみ〜?」


「嘘つきとは呼ばせん!!!」

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