あとがき




『とあるイケメン童貞の苦難』を最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。


 このお話は、プロローグで描いたお話を書きたくて書き始めた物語で、プロローグを書き終えた時点で1度満足してしまい、それ以降の話はちゃんと考えていなかったのに公開開始してしまうという暴挙からスタートしました。

 とは言え、それで放置するのは宜しくないと無理矢理続きを書き始めて、途中何度も行き詰まりながらも完結してみれば30万文字を超える超大作となり、これまで書いた作品の中でダントツの文字数となりました。




 各キャラの裏話



 優木会長

 最初の脳内設定では「真面目で優等生で生徒会長」という設定だけで、プロレスマニアとか唐揚げ大好きキャラは書きながら思いついた物でした。

 心残りなのは、90年代の洋楽に傾倒しているという設定を後付けで作ったのに、その辺りが全然描けてない事です。



 アクア先輩

 最初の脳内設定では、多くの読者さんが予想してた様に「マゴイチと付き合い始めると痩せて可愛くなり、他の男子からのアプローチを受けて浮気する」という設定だったのですが、2部を書き始める直前に、それだと普通過ぎて意外性がないな、と思い直して全く違う話に変えました。

 この変更が、この作品の方向性を決めたと思います。



 アンナちゃん

 当初は、再登場させるつもりはありませんでした。

 夏休み編が長くなりすぎてしまい、どうやって夏休み編を終わらせようか悩み、それで急遽アンナちゃんを登場させて和解させる流れを作って、残りの夏休みをダイジェスト風にしてしまうことにしました。 なので、ギリギリまで出すつもりは無かったキャラでしたが、いざ書いてみると面白いキャラが出来上がってしまい、一気にメインキャラの一人に格上げとなりました。



 アズサさん

 このキャラも当初は再登場させるつもりはありませんでしたが、アンナちゃんとの和解を書いたことで、アズサさんとも和解させる流れを書くことにしました。



 山倉アヤ

 早い段階からこのキャラの元になる構想キャラが居たんですが、1学期の段階で図書委員の話を書くつもりが料理部の話がメインになってしまい、ズルズルと書けないまま夏休み編に入り、更に書けなくなってしまったので、2学期に入ってから1学期を振り返るような形で図書委員編をスタートしました。

 当初の脳内設定では、「メガネの委員長タイプで、キツイ性格で男子から距離を置かれていたが、マゴイチと付き合い始めるとオシャレに気を使う様になって、メガネを止めてコンタクトにしたら可愛くなって、他の男からのアプローチで浮気する」というありがち設定を考えてましたが、先に書いた通り、アクア先輩の変更の影響で、このキャラも大幅に変わりました。



 アカネさん

 この子は当初より再登場する予定でした。

 但し、高校デビューでは無く、山倉アヤの陰で暗躍する黒幕的なラスボスをイメージしてましたが、山倉アヤの大幅変更によって、開き直った自由奔放なキャラに変更しました。




 諏訪先生

 もっと登場させる予定でしたが、あまり出番が作れませんでした。

 ほんの少しだけ、メインヒロインにしようか迷ったこともありました。



 山中アユミ

 アンナちゃんを再登場させた辺りで既にこのキャラをラストシーンでの再登場で終わりにすることを決めてました。



 アフロ

 このキャラだけは最初から最後まで脳内設定通りのブレなかったキャラでした。

 ラブコメ定番の幼馴染物とは真逆のキャラにしたくて、こんなキャラ(ブスでおバカでヤリマンビッチ)にしました。

 また、幼馴染は負けヒロインというのにも作者の反抗心みたいなものが湧いて、最終的な勝者(腕相撲)にしました。





 その他


 ヒロイン達の名前がみんな「ア」から始まる件については、コメント欄にていくつか憶測を書いて頂きましたが、本編に関係ない理由でして深い意味はありませんでした。 作者のひねくれた拘りみたいなものです。



 この作品での自分なりのテーマというか課題ですが、読者の期待通りにはならないラブコメといいますか、真面目な文章で描くギャグといいますか、シリアスに描かれるからこそ笑えるといいますか、そんなことを考えながら書いてました。

 なので、シリアスなシーンが毎回オチへの前振りになってたり、ヒロインをヒロインと思わないかの様な酷い扱い(メインヒロインのキス顔がタコみたいでブサイク、顔面に向かってオナラ、ヒロイン同士で無理矢理キス、前髪切り過ぎて金太郎みたいな髪型、等々)を何度もしたり、交通事故で同級生が死んじゃった話やリスカブス(リストカットするようなブス)の死ぬ死ぬ詐欺に例えたりと、他の作者さんなら躊躇しそうなことを敢えて進んで、むしろノリノリで書いてました。なので、読者さんの中には不快な気持ちになった方も居たかもしれませんが、もしそうだとしても作者的には面白いお話が書けたので、満足してます。



 シリアスなシーンなどでの脳内BGMとか、良いことあると直ぐに記念日にしたがったり、テンション上がると変なおじさんを踊り出したりするのは、思い付きで書いたら「コレ面白いな」と自分がハマってしまい、何度も書いてしまいました。BGMのチョイスは、主人公の年齢無視で40代50代のおじさん世代なら誰でも知ってそうな曲を選んでました。

 どの曲もそのシーンにピッタリで、実際に曲を流しながら読み返しては「このシーンでこの曲チョイスしちゃう俺、素晴らしいな」と自画自賛しちゃってます。



 作品全体で苦労したのは、登場キャラが非常に多く、キャラの差別化と会話の中で誰のセリフか分かるような口癖(しかもその口癖が不自然にならない程度で)などのキャラづくりでした。



 作者的に一番好きなセリフは、『#66 初代元カノの宣言』の

「いや俺はただ友達としてアンナちゃんとのこれからの付き合いをより良くする為に常日頃から感じていることを今こそ言うべきだと勇気をもって苦言を呈ていしている訳で、それをメンド臭いといって切り捨てるのは友達としてどうかと思う訳で」です。

 アンナちゃんが泊まりに来て、肩寄せ合って良い雰囲気なのに、空気ブチ壊してでも言いたい事言っちゃうところがマゴイチらしくて面白いなと思いまして。







 今後の予定ですが、途中のままになってて何とかしたいと考えている作品が2~3ありまして、どうにか着手したいと思うのですが、続きが全く思い浮かばないので、正直厳しい状況です。


 新作に関しても、薄っすらと思い浮かんでいる物はあるのですが、まだ未定です。

 とりあえず、カクヨムコンに向けてこの作品の手直しはしますが、余り時間を空けてしまうと活動再開しづらくなってしまうので、なるべく時間を空けずに次のアクションを起こしたいとは思ってますので、期待せずに生暖かく見守って頂けると幸いです。



 バネ屋




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 宣伝


 カクヨムコン8に本作以外にもいくつか応募してますので、応援して頂けるととても嬉しいです。


『別れた元妻に「息子に会わせてあげる」と言われたので、その場でお断りした。』

 https://kakuyomu.jp/works/16817330651788713847


『彼女の秘密を知った僕は、逃亡を謀った。』

 https://kakuyomu.jp/works/16816927862951082123


『進撃の勘違い男 ~幼馴染も美少女ヒロインも、みんな俺に惚れている~』

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860336523736


『俺はそんなにヤワじゃない。』

 https://kakuyomu.jp/works/16817139556074897543



 まだ未読の方はどうぞ一読してみて下さい。




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とあるイケメン童貞の苦難 バネ屋 @baneya0513

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