24. フルメタルジャケット(1987年、アメリカ)
ということで、続けて更新。
監督は、奇才、スタンリー・キューブリック。主演は、マシュー・モディーン、ヴィンセント・ドノフリオ、ロナルド・リー・アーメイなど。
ちなみに「フルメタルジャケット」とは、直訳すると『完全被甲弾』となり、弾体の鉛を銅などで覆った弾丸のことを指します。
まあ、ある意味、「超有名な」戦争映画ですね。
この映画を最も有名にしたのは、もちろん「ハートマン軍曹」でしょう。
しかしながら、実は2部構成に近く、前半では訓練教官のハートマン軍曹に代表される、海兵隊訓練所で新兵が受ける過酷な訓練シーンが描かれ、一方、後半では彼らのベトナムでの行動が描かれます。
このハートマン軍曹の、今ではほとんど「放送禁止用語」の罵声が話題になりました。
もうここでは描けないくらいの、圧倒的な「罵声」と「暴言」の嵐。これ字幕で見ても凄い罵声ですが、実際の英語を直訳すると、もっと凄い罵声になります。女や子供が見れないレベル。
そして、このハートマン軍曹を演じた、ロナルド・リー・アーメイ。
2018年に亡くなってますが、「フルメタル・ジャケット」における彼の演技は、アメリカの批評家たちの激賞を受け、ゴールデングローブ賞の最優秀助演男優賞にノミネートされました。
しかもその後も、約60本の映画に出演し、またアニメやゲームソフトの声優、テレビ番組の司会などとして活躍していたそうです。
日本ではゲーム「ファミコンウォーズ」のCMで、この映画の新兵行進のシーンがパロディーとして取り入れられたことでも有名(年がバレますが)。
その後、確か「ゲームボーイウォーズ」でも同じようなことをやってましたし、日本の漫画やアニメとしては「フルメタルパニック」という作品(見たことありますし、結構好きです)が、この映画のパロディーシーンを結構使ってます。
良くも悪くも、映画を見る側に「強烈な」印象を与えるシーンが多い映画ですね。
特に前半のラストが凄いですが、実はベトナム戦争のシーンの描き方も上手いです。
この辺り、さすがはキューブリック監督だとは思います。
日本の映画で、なかなかここまで描いた映画はない気がします。
個人的には「プライベート・ライアン」が出るまでは、史上最高の戦争映画だと思います。
映画は芸術だ! 秋山如雪 @josetsu
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