映画は芸術だ！

23. 少林サッカー（2001年、香港）

　今まで更新をサボってた分、少しだけペースアップ。

　今や中国に返還どころか、「香港」というアイデンティティーすら失われて、それによって香港映画も衰退してますが、これはその衰退が始まる前の作品。

　監督は、チャウ・シンチー。主演も同じくチャウ・シンチー。

　原題は「少林足球」。

　これは非常に面白くて、印象に残ってます。

　まあ、簡単に言うと、「キャプテン翼」の香港版みたいなもので、アニメ的な演出が目立ちますが。

　脚の怪我が原因で引退した元・サッカー選手が、偶然見かけた少林寺拳法の達人シン（チャウ・シンチー）とその兄弟弟子達によるサッカーチームを結成し、共に全国制覇を目指しながら誇りを取り戻していくという物語です。

　2001年当時、香港映画としては歴代最高の興行収入を上げましたが、本作と同じくチャウ・シンチー監督・主演作で、後に2004年公開の『カンフーハッスル』により抜かれています。

　第21回香港電影金像奨で主演のチャウ・シンチーは最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞の3タイトルを受賞しました。

　ちなみに、日本での公開は2002年6月1日で、興行収入35億円、2002年年間収入第8位のヒットを記録してます。

　キャッチコピーは、「君はまだ、究極のサッカーを知らない」。

　本当にアニメや漫画みたいな世界観ですが、これが想像以上に面白くて、映画館まで、噂を聞いて見に行きました。

　基本的には、肩の力を抜いて見れる「笑える」話なのですが、ストーリーも演出もよくて、好きな映画ですね。

　香港という土地は、昔から割と親日らしく、私はかつて英語を勉強している時に、香港人と英語で会話をしたことがあります。

　今や中国に「乗っ取られて」香港のアイデンティティーがなくなった気がするのが、悲しいですけどね。

　ちなみに、香港に旅行に行こうと思ったら、中国による弾圧とデモが発生して、延期。その後はコロナが来たので、結局、行けてません。