珠玉の如く掌の上で転がり揺れる怪異譚

一話完結の短編集である。
ひとつずつテーマに沿った物語であるが、
これが又、とても興味を唆るものばかり。
そして物語の展開が上手い。
イチから読んでも良いし、特に惹かれる
話を読んでも良い。但し結局は全ての話が
気になってくる。

文字数が然程多い訳ではなく、かと言って
短い訳でもない。
掌の上に載るぐらい、だが物語に関する
想像は無限に拡がってゆく。

先ずはひとつ掌に取ってみて欲しい。
珠玉の怪異譚が転がり揺れる。

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