揺らぎながら歩んでゆく

仲良し3人組のうち1人に彼氏ができた。驚くようなことではないはずのその出来事を受けて、彼女達の心はそれぞれに揺れる。
日常の片隅、風に煽られたカーテンの裏側のような、ふとした時にさりげなく目に入ってくる「見えなかったもの」との出会いと受容、変化、不変。雨はこの先の未来でも彼女たちの上を降るのだろうけれど、きっと何度でも晴れをもたらすのだろう。読んだあとの私にはそう思える。

とことん等身大でリアル、そして晴れやか。登場人物は作者自身であり、読み手となった私であり、そしてこれから読み手になるあなたでもある。