第五回こむら川朗読小説大賞についてのあれやこれ

第五回こむら川朗読小説大賞参加作品「大衆食堂」のあとがき的なもの。

https://kakuyomu.jp/works/16817139556465855868


また、今回の作品は以前書いたもののスピンオフとなっており、元の話はこちらです。

「火葬炉」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889137586


主催者さん、参加者の皆さん、お疲れ様でした。

あ、前にも参加したことあるやつだー。前回と同じように出来るかな?と今回もかるーいノリで参加しました。

ただ前回と違ったのは、今回ものすごく難産でした。というのも、一回出そうと思ってたやつがどうしてもレギュレーションを守れず、泣く泣く没にしたためです。

没作はそのまま普通に放流したのですが、今回は「朗読してもらえるかも」という趣旨の大会だったため、「声に出して読んでほしい」、もしくは「音で聞きたい」を詰め込んだのがそちらで、実際に参加した作品ではネタが尽きており、

「いやもう参加することに意義がある」

という精神で自身のハードルをガンガンに下げました。ゴールするの大事。


で、主催者さんが「講評三人が三人とも同じことを言ってたら気にしたほうがいいよ」と毎回仰ってるんですが、今回見事に皆さんから

「主人公がこの罰を受けるに至った経緯を知りたい(主人公の事情を知りたい)」

という話が出まして。

あー、確かに主人公の事情を書くほうが没入感もあるし文字数も増えるな‥‥なるほどな‥‥と膝を打ったのですが


全 然 考 え て ま せ ん で し た


いやほんと言われるまで全然気づかなかったし思いつきもしなかったアハハハハハ


なんでかって言うと、私が書きたかったのってこの主人公の話ではなくて、この街の機構の方だったんです。あの男はたまたまあそこにあの時いただけ。あの食堂でご飯を作ってたのがあの男でも、他の誰かでも、行き着く先は同じだから。どんな事情を抱えていてもたどり着くエンディングは一緒なんです。だから私は主人公に名前をつけなかった。

エンディングを書き換えるような主人公であったなら、私は彼に名前をつけていたと思います。でもそうではなかったから、彼の名前も事情も削ってしまったんです。

個人的には蛇足になるなと思って最初から設定しなかった場所だったんですけど、読む側からすると必要か‥‥まだ削りグセが強いのか‥‥と新たな発見になりました。

お前はいつもそうだ。(過度の削り癖)


で、今回のことで、やっぱり私って好きなものが世間とズレてるんだなって再確認したんですよね‥‥w

別の企画で書いたんですけど、私が好きな話って「ヤマもオチもなく解決もしない話」なんです。

感覚としては、そのキャラクターの長い長い人生というフィルムの中の一部分を、ちょきんちょきんと切り取って文章にしているイメージで、書かれていないことはそのフィルム外にあるんですよね。

ここまで読んだ人「何言ってんだこいつ」って思ってると思いますが私も「何言ってんだこいつ」って思ってますフフ

ナニイッテンダコイツ。


だから書かない。切り取ったフィルムが増えれば全体像がぼんやりわかる、という形になることが多いです。なんで、短編一つだけだと確かにわかりにくいんですよね‥‥。


ここらへんは今後の私の課題だな、と思います。キャラの感情はそこそこ描くべきだと思うんですが、これ、実は私がしらけちゃうっていう、つまり私たぶん他人にあまり興味がないんですよね!!w

ここに来て私に重大なバグが見つかってしまうというオチがついてしまった。ドウシテコウナッタ。


最後に、提出出来なかった没作へのリンクを置いておきます。これは後で加筆修正するかも。

「文字数が足りない」というレギュレーション違反です。

お前はいつもそうだ(ニ回目)。


「私は小説家」

https://kakuyomu.jp/works/1177354055358336478/episodes/1177354055358429341


皆さまお疲れ様でした。







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