暗夜錦黒髪奇譚のあとがき的なアレコレ

草森さんの誕生日とお聞きしたのもので。


暗夜錦黒髪奇譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330651380938641


なおこれはこちらの作品のスピンオフです。

潮騒

https://kakuyomu.jp/works/16816700428135807114


「誕生日なので好きなものが詰まった小説を募集する‥‥なるほど天才か??」と思うのと同時にこれ参加しなきゃだわって思いました。

草森さんお誕生日おめでとうございまーす!


スピンオフだと書かずに提出したにも関わらずすぐ気づいてもらえて嬉しかったです。

私が作る話はいつもとても短いので、印象に残りにくいのではないかな、という考えがあるもので‥‥


潮騒は主人公から見たサーリヤの姿だったのですが、じゃあサーリヤから見て主人公はどんなだったのか?という片鱗が見えるのが今回のお話です。


ここから見えるのはつまり、幼少期のサーリヤが、同じく小さかった主人公に声をかけてきた理由です。誰も彼もが珍しがって遠巻きに見ていた主人公を、サーリヤが一番最初に声をかけた。

サーリヤは太陽に憧れを持っていたから、「昼の御子」にそっくりな主人公に惹かれないわけ無かったんですね。

ちっさいサーリヤはマジで主人公のことを「昼の御子じゃん!」と思っていた可能性がありますコドモアルアルー


そこから二人は仲良くなるわけで、まぁつまり、あの二人は両片思いだったし、なんだったらサーリヤのほうが好きだった期間が長いのです。


潮騒を書いてた頃からこの二人は両片思いという設定はあって、でも主人公の一人称で進む関係上サーリヤ目線は書けないので、この機会に‥‥と思いまして。


サーリヤは太陽が羨ましかった。主人公はサーリヤを美しくて静かでキレイな生き物だと想いを寄せていたけど、実はサーリヤの方が主人公の明るくて激しくて眩しい気性を思う気持ちが強かった。サーリヤの方が激情型。

でもそうして想いあい、見つめ合いながらも、最期まで触れ合うことがなかったのがあの二人です。


最後に爆弾落としていくのは私のサガです、許してくださいワハハハ


なお、「暗夜錦」は完全に造語なのですが(調べてないのでもう既にあったら申し訳ない)元になったのは「闇夜の錦」です。

真っ暗な夜に立派な錦の着物を着てたってわかんないってとこから、無意味とか無駄とかいう意味があるそうです。

つまり暗夜錦黒髪奇譚にあるのは「無」です。


あとには何も残らない。


そういうアレ。

(お前はまたすぐそういうことをする)

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