不器用でぎこちないほど愛しく始まる二人の物語

恋愛ものである。
わかりやすい。
ハッピーエンドは読んでいて良い。

夢やぶれて落ち込んだ経験を持つ人は多い。
失敗は人生の財産となり、新たな目標にむかって励む原動力になる。
そのためにも次の夢を見つけることが不可欠だ。

受験に合格するのは目標ではない。
大学で何を学んでどうなりたいのかが定まっていれば、その目標にむけて受験勉強を頑張れる。
ただ漠然と受験勉強するだけでは、身にもつかないのは当然である。
なので、白木美琴が受験する大学を目指す夢を持ったのは素晴らしい。

二人が共に合格する。すごいな。
志望校を決めたのが大きかったかもしれない。
志望校を決めて過去問を解いていったのだろう。
小高荘志は野球部にいて元々体力があった。
メンタル面は、なにより白木美琴という目標を目の前に常に勉強してきたこと。
彼には勉強を頑張るしかない環境が整っていたのだ。

これもまさに、愛のなせる業かもしれない。