「わわっ…え、まじモン…?」



問えば困ったように頷く綾兎。

どんだけ可愛いんすか、コレ…。






「う~ん…で、先輩はオレにこの可愛くなっちゃった姿をひと目見せてやろうと思って。わざわざこんな時間に呼び出してくれたんスね?」


「断じて違う!!」


じゃあなんでと、少し寂しげに問い返す芝崎に。

綾兎も難しい顔をして、重たげな口をボソボソと開く。






「だからっ…脱げないんだ、この服…」


「えっ、そうなの?」


こくんと頷く綾兎、更に続けた。





「その神とやらが…去り際に、言ったんだ。」


唯一、この呪い(?)を解く方法を。


それは…







「しっ、芝崎にしか…脱がせられないって…」




(ナイス神様─────!!!)


困り果て、今にも泣き出しそうな綾兎に対し…

芝崎の脳内は残念なくらいに忙しなく、沸き踊っていた。




まさに神様からのプレゼント。

日頃の行いが功を奏したのかどうかは判らないが…


彼は心から神に感謝した。






「…解りました。オレ、先輩のために一肌脱ぎますね!!!」


何故か勢い良く上着を脱ぎ去る芝崎。



「たのむから、早く脱がせてくれ…」


文章だけだとえらい積極的に思えちゃう綾兎の台詞。

現にウルウルと懇願する様に、芝崎は悶えるしかない。



「じゃ、とりあえずベッドにでも行きましょっか…」


「?わかった。」







───────・・・




「……………ド変態。」


「だってだって~先輩が可愛い過ぎるんスもん!!」


「ばっ…バカ、もう散々ヤッただろう!!」


「え~まだたったの3回ッスよ?折角ネコさんになったんだし今のうちに、ね…?」



ガバッとのし掛かってくる芝崎の姿に。

綾兎ははっきりと狼の耳と尻尾を…見たのでした。




おしまい🤍





グダグダでサーセン( ´_ゝ`)ゞ

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他キミ。シリーズ短編置き場。 祷治 @jmjmjm1046

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