他キミ。シリーズ短編置き場。

祷治

神の悪戯に乾杯(芝﨑×水島)

・芝﨑×水島

・まさに801

※かなりふざけた内容なのでご容赦くださいまし(^_^;)



──────────・・・・






『芝崎…』


『ふぇ?あっ、先輩?どうしたんスかこんな遅くに…』


綾兎からの突然の電話に、一気に目が覚め。

無駄にハイテンションになる芝崎。


しかし、電話口の綾兎はなんだか元気がなく…

いつもより随分と落ち着かない様子だった。




『きっ…緊急事態なんだ。今すぐ、家に来てくれないか…?』


綾兎の異様な態度に不安を抱きつつも。

真夜中とはいえ、愛して止まない恋人からの願ってもない呼び出しとあって。


芝崎はすぐ行きますと迷わず即答し、電話を切って急いで仕度を始めた。








(どうしたんだろ、一体…)


色んな意味でドキドキしながら、さっそく綾兎宅の呼び鈴を鳴らすと─────…






「え─────…?」


落ち着け、オレ。

現状を把握するんだ…


そう自分に言い聞かせ、じっくりと目の前に現れた恋人である綾兎を凝視したのだが…。








「とっ…とにかく、上がってくれ…」


言われるままに、綾兎の自室へと招かれた芝崎は。


ひとつ大きな深呼吸をして、

再度まじまじと…彼の姿を観察してみる。







「で……………それはっ、どういう…」


「ああ、実はだな…」


先輩の話を一通り聞いた芝崎は、唖然とした。


何故なら、現実主義的な性格であろう綾兎の口から、

それに反するような台詞が次々と…飛び出したからである。


その内容とは──────…








「寝ようと思ってベッドに入ったんだ。そしたら…突然目の前にとか言う妙な奴が現れて───…気づいたら、こんな姿にされていたんだ…。」


「まっ、まじッスか…」


とか言う胡散臭い件は、この際置いといて…だ。


現に今、綾兎は。本来ならば絶対に有り得ないであろう姿に…変身していたのだった。







パジャマ、と形容していいかは謎だったが────…

綾兎のママの趣向ならば、を買っていても不思議ではないのかも、しれないが…


いくら無頓着な綾兎でも、まず身に着けないであろうその黒い衣装は。

ヘソ出し腕出し露出度9割くらいの代物で。

首には同色のチョーカーに、チリンと愛らしい鈴が飾られていた。



加えて下はホットパンツ。

綾兎の白い太股は、これでもかと言うくらい露出していて。

オプションには黒のニーハイという…

誰得なのか完璧なまでの絶対領域を、作り上げていた。




しかも、それだけではない。

小さくとも魅惑的なお尻の真ん中からは、ふよふよとこれまた艶やかな黒毛の長い尻尾が揺れていて…


さらさらヘアの両側からも、ぴょこんと大きな猫耳が…ばっちり生えていたのであった。






「え、コレ玩具じゃないんスか…?」


芝崎は恐る恐る手を伸ばし、頭の上の耳に触れてみると…。



「にゃッ…触るなぁっ…!」


なんとも色っぽくて可愛いらしい声で、綾兎先輩が悲鳴を上げたではありませんか。


芝崎、目を剥いてます、ハイ…。

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