第41話 聖女の書
ケイとの約束の日がやってきた。
栞は、この二、三日の間にいつ帰っても良いように身の回りの片付けをした。元々、この世界にいるのは一年と決まっていたので、自分の物は最低限に留めていた。
だから栞の私物と言っても、少しの服くらいだ。きっと自分が居なくなった後は、ルイーダが捨てるなり誰かにあげてしまうなりするだろう。その為に、綺麗に洗ってまとめておいた。
そして、栞の部屋として使わせて貰った客室を丁寧に掃除した。箒を使ってゴミを掃いて、ぞうきんで綺麗に水拭きをして。
ベッドのリネンも、今日は朝から洗濯して替えのものと交換してある。部屋を見回して、綺麗になったことに達成感を味わう。
ベッドに腰かけた栞は、ポツリと独り言を呟いた。
「一年間、あっという間だったな」
今まで体験したことのない一年間だった。辛いこと、悔しいこと、悲しいことがあって涙した日もあったけど、それを超える沢山の嬉しいこと、楽しいこと、幸せな瞬間があった。
最初は、異世界に召喚されるなんて信じられなくて、来たくて来たんじゃないと受け入れられなかった。それなのに、今では日本に帰るのが寂しく感じるくらいになっている。
そんな気持ちで、これからケイに会いに行く。ずっと考えているけれど、何を言おうか決まらなかった。
自分はきっと、ケイのことが好きだと思う。初めは、体調が悪そうなケイを心配したところから始まった出会いだった。
でもケイは、栞が心配するような弱い人じゃなくて少しずつ努力を続けられる強い人だった。
会う度に、栞を元気付けてくれてまた会って話たいって思うようになって。努力が実を結び始めて元気になり始めたケイを見て、凄いなって尊敬の念を抱いた。
私も、こんな風になりたいって思う頃にはほのかな恋心になっていた。
この気持ちを、育てることができない現実を知っていたから、今まで気づかないフリをしていた。でも、この気持ちと向き合った今でもケイに想いを告げるのは違うと思った。
まだ育ち始めたこの恋心は、言葉にするには儚くて言ってしまっても散ってしまうものだから。
この世界から去っていく自分が、気持ちだけケイに残していくのはズルい気がした。いなくなるのに、きっとケイだって迷惑だと思う。
今日はとにかく、今までの感謝の気持ちをケイに伝えてそしてお別れをする。そう心に決めて、栞は自分の部屋から出た。
居間に行くとルイーダがいつものように、お茶を飲んで本を読んでいた。
「ルイーダさん、私行って来ますね」
栞がそう声を掛けると、ルイーダが本から顔を上げて栞を見た。
「ああ、行っといで」
見送る言葉は、いつもと同じルイーダだった。だけど今日は、椅子から立ち上がって栞の前に来るとギュっと抱きしめてくれた。
「栞、あんたは私の初めての弟子だ。ここで経験したことを忘れないでおくれ。そして、これから先いつまでも学び続けるんだよ」
ルイーダが、手を離して栞の顔を見る。栞も何となく、これが最後な気がした。
「はい。今まで本当にありがとうございました。私、絶対にルイーダさんのこと忘れません」
栞の瞳から涙が零れそうになる。
「さあ、ケイが待ってる。泣いたら不細工になるよ」
ルイーダが、笑って栞の頬っぺたをつねる。栞は、泣きそうだったのに、頬っぺたをつねられた衝撃が強くて笑ってしまう。
「もう、ルイーダさん酷いです」
栞は、頬っぺたを膨らませて拗ねる。ルイーダは、あははと笑って玄関まで見送りに出てくれた。
「じゃあ、本当に行って来ます。エリントン領の人にもよろしくお伝え下さい」
栞は、ペコリと頭を下げて玄関の扉を開けた。
「ああ、わかってるよ。気をつけてな」
ルイーダが笑顔で見送ってくれた。栞は、いつもの森の小道を歩いて行く。ルイーダが見えなくなるまで、後ろを振り返っては手を振って進んだ。
************
星の木の広場に着くと、大きな木にはみごとなピンクの花が咲いていた。日本の桜によく似ている。でもよく見ると、黄色い星型の実が所々についていた。
それに、もう散り始めていて小さな若葉が所々に出ている。ちょっと風が吹くと、ピンクの花が舞う。その光景が凄く綺麗だった。
栞は、キョロキョロと辺りを見回した。ケイがいないかと探す。すると、屋台の方からケイが、栞の方に向かって歩いて来ていた。
「栞」
ケイが手を挙げながら、栞を呼んだ。それが何だかデートの待ち合わせっぽくて、勝手にドキドキしてしまう。
「ケイ、見つかって良かった。今日は、いつもよりも人が多いね」
栞は、いつもと同じようにと心がけて返事をした。
「ああ。星の木の見頃も、もう終わりだからな」
ケイが、栞に向かって手を差し出す。栞は何だろう? と疑問に思ってケイの顔を見た。
「人が多いから、はぐれたら大変だろ?」
そう言われて、手を繋ぐことだと察して一気にドキドキしてしまう。断るのもおかしいので、栞は勇気を出してケイの手を握る。
ケイの手は、栞よりも大きくて男の人の手だった。
二人で、一緒に歩きながら屋台でお昼ご飯を買った。栞が食べて見たいと思っていた、星の実も一緒に買う。デザートに食べるのがとても楽しみだ。
ケイが、比較的空いている場所を見つけて敷物を広げてくれた。栞とケイは、靴を脱いで敷物に座る。買って来た物を広げて食べ始めた。
「この、串焼き美味しい」
栞は、初めて食べる串焼きを口にして感動する。たまにしか広場の屋台は使ったことがなかったので、今日初めて食べたのだ。
こんなに美味しいなら、もっと食べておけば良かったと思うくらい。
「ああ、それは今の時期にしか取れない鳥なんだよ」
それを聞いて、それなら食べたことなくてもしょうがないなと思う。そして二人は、食べた物の感想を言いながらどんどん食べ進めた。
あっという間に、買ってきた物を食べ終わる。最後に残ったのは、星の実だ。
星の実は、テーブルの上に小分けにされて売っていて、綺麗に皮を剥いて一口大に切ってある。小分けにされているのは、丁度一個分なのだとか。
そこから自分で甘そうな実を選んで買う。ケイが、「栞が選んでいいよ」と言ったので迷いながらも一番手前にあったものにした。
「ねえ、ケイ。そろそろ、星の実を食べて見てもいいかな?」
栞は、買った時から早く食べて見たくてウズウズしていた。
「あはは。ずっと栞、気になってたでしょ? 見てて可愛かった」
ケイが突然、栞に「可愛い」なんて言うから胸がドキンッと高鳴り慌てる。
「もう、揶揄わないでよ」
栞は、なんて言って返していいのかわからなくて素っ気なくしてしまう。だって意識したら、きっと顔が真っ赤になってしまって恥ずかしい。
「揶揄ってなんていないけど……。ほら、食べて見て。甘いといいね」
ケイが、星の実を一つフォークに刺して栞の口元に持ってくる。栞は、動揺が隠せなくて内心あわあわしていた。
こんなの完全に、恋人同士みたいじゃん。でも、この世界では当たり前なのかも? この手の事に疎い栞は、考えが錯綜していた。もう、思い切って口を開ける。
ケイが、栞の口の中に星の実を入れてくれた。もぐもぐと栞は味わう。すると、とっても甘くてジューシーだった。
「ケイ! すっごく甘い! すっごく美味しい!」
栞は、さっきのドキドキがどっかにいってはしゃいでしまう。だってそれくらい美味しくて、嬉しかったのだ。
これを食べられたら、自分もケイもこれから一年きっとまた楽しい生活が待っているって思えたから。
「あはは。それは良かった。やっぱり栞は、可愛いよ」
ケイが、優しい顔で呟いた。その笑顔を見て、栞の顔はボンって音がするくらい一気に熱が上る。栞は、恥ずかし過ぎて顔に手を添えて俯く。
「もう……。ほらケイも食べて。これ食べたら、一年間素敵な年になるんでしょ?」
栞は、星の実が入った容器をケイの前にずいっと差し出す。そしたらケイが、持っていたフォークで星の実を刺して食べる。
「うん。確かに甘くて美味しい。これはかなりの当たりだね」
そして、ニコニコしていた。栞は、今言おうって勇気を出す。
「あのね、ケイ。私、ここに来てもうすぐ一年なの。だから、もう帰らないといけないの」
栞は、一生懸命明るく元気に言った。しんみりしたくない。
「そうか。もう一年なのか……。僕は、あまり栞の役に立てなくてごめんね。ここでの生活は、楽しかった?」
ケイが、残念そうな表情を浮かべた。
「そんなことないよ。ケイがいつも支えてくれたよ。いつも話を聞いてくれて、慰めてくれて、私の方こそ面倒臭い女だったでしょ? ケイのおかげで楽しく過ごせたよ。本当にありがとう」
栞の精一杯で、感謝を伝える。ケイに私の気持ち、見せてあげられたらいいのにって思う。
「なら良かった。栞は、面倒臭くなんてないよ。ただ色んなことに戸惑っていただけで、ちゃんと一年で成長したよ。どんどん可愛くなっていったしね」
ケイが、栞の頭を優しく撫でる。さっきから栞の胸はドキドキしっぱなしだ。もうどうしていいかわからない。少しでも落ち着くようにと右手を胸の前でギュっと握った。
そしたらケイから借りていた腕輪が目に入った。そうだ、忘れずにこれを返さないとと思っていたのだ。
「ケイ、これありがとう。このお守り、効果絶大だった」
栞は、自分の腕からケイの腕輪を外そうとした。その手をケイに阻まれる。
「栞、これは栞が持っておいて。また会った時に返してよ。僕を忘れないでね」
ケイが、そのまま栞の手を取って指を絡めてギュっと握ってくれた。
「え?」
こんな握り方されたら勘違いしちゃう。栞は、何が何だかわからなくて。ケイの顔を見た。
その瞬間――――。
ビューっと今までにない強い風が吹く。星の木の花が、辺り一面に舞い散る。ピンク色の吹雪みたいだった。
一瞬だったけど、その花吹雪の中で栞とケイは二人きりになった気がする。ケイが、栞に何かを呟いた気がしたけれど何て言っているのかわからなかった。
栞が瞬きをして次に目を開けた時には、三度目の真っ白な空間だった。
呆然として当たりを見回す。向こうから、コツコツと聞いたことのある靴音が聞こえた。朧気だった姿がはっきりと見えると神様だった。
栞は、その場にペタンと座り込み呆然とする。そこで気づいたのだが、自分が着ている服が異世界に飛ばされた時に着ていた制服になっていた。
ああ、もう時間だったのだと悟る。
「やあ、お疲れ」
神様が、いつもと同じで気安く声を掛けて来た。何が「お疲れ」だよ。どうしていつも突然なのだと怒りが沸く。
「神様! 何でいつもこんなに突然なの? 私、ケイにまだ伝え切れてない」
栞は、下から神様を睨みつける。
「えーだって。聖女の召喚を行う上で、今まで結構色々あったわけ。面倒なことになった事例から、今のシステムに変更されたの。このやり方が一番なんだよ」
神様が、あっけらかんと適当なことを言う。一体歴代の聖女たちは、何をしてきたんだと栞は頭を抱えてしまう。
「じゃあ、これだけは聞かせて下さい。どうしてあの世界の維持に、わざわざ違う世界の人が必要なんですか? 普通、その世界で生きる人で賄うものでしょう」
栞は、絶対にこれだけは聞きたいと思っていた。この聖女の召喚システムが、必要な意味がわからない。
「神様ってのはさ、平和で全ての人が生き生きとした暮らしを送る世界を作るのが仕事なの。永遠に理想の世界を作る実験をしているものなの。人ってさ、強欲だし自分勝手だし慈悲もない酷い生き物なんだよ。思い通りになんて動かないし。その世界だけで賄うと、すぐに戦争だの殺略だのを繰り返す。平和とは無縁な世の中になる。その世界に必要な力が、他の世界から一年の期限付きで現れる。しかも、その者に充実した生活を送らせる世界じゃないといけない。自分でもよく考えたと思うんだけど、これが中々上手くいってるんだよ」
栞は神様の話を聞きながらポカンとしてしまう。話が壮大過ぎて、平凡な自分の頭では考えられない。
世界を作るのが実験? 栞が理解できるような内容じゃなかった。
「私は、上手くやれたんでしょうか?」
もういいやと思って、栞は自分の評価だけ気になったので聞いた。
「この前も言ったけど、栞は今までの聖女たちとは全く違った種をあの世界に撒いてきた。弱い者、自信のない者ってのは切り捨てられがちだ。それを助けて育てる土壌を作ったんだよ。きっとピピンがその切っ先になる」
言われている内容が難し過ぎてわからない。
「全く、意味がわかりません……」
神様が、右手を腰に当てる。
「まあ、栞はそう言うと思った。無事に行って帰って来られたから、それで充分だよ。いい経験できたでしょ? じゃあ、また明日からの自分を楽しんで」
神様が、栞に手を振る。栞は、この展開ってまさかと下を見る。見た瞬間に、栞が座っていた地面の底が抜ける。
「きゃーーーーーーーーーーーーーー。神様のバカーーーーーーーーーー」
異世界に行った時と同じで、真っ暗闇を真っ逆さまに落ちて行く。今度もまた、栞は目をギュっとつぶって意識を失った。
ハッとして目を開けると、最後にいた学校の教室だった。栞は、フラフラしながら教室の窓辺によった。
外を見ると、サッカー部の生徒たちが汗を流して練習している。教室の壁にかかる時計を見ると、友達の朋美を待っていた時間と同じ時刻だった。
「私、戻って来たんだ……」
栞は、心の準備はしていたつもりだったけれど放心状態になる。瞳からポロポロポロポロ留めなく涙が溢れてくる。
教室にいる自分を客観視すると、今までのことが夢だったように感じる。でも、右腕を見るとケイの腕輪がはまったまま。
「ゔっ……ゔぇ……うぅっ……」
涙が止まらなくて、色々な気持ちが溢れてきて声を殺して泣いた。この人が好きだって温かい気持ちを持ったのは初めてだった。
もっと上手になりたいって、一生懸命に打ち込んだことも初めてだった。人見知りだった自分が、初対面の人と話せるようになるのだって始めてだった。
家族意外の人と一緒に暮らす時間も、かけがえのないものになっていた。全部、全部、栞の大切な思い出だ。
絶対に忘れたくないし無駄にしたくないって思う。
******************
そして月日は流れて、栞が日本に戻って来てから三カ月が経った。神様が言っていたように、異世界にいた一年は日本ではたった一日の出来事だった。
恐る恐る帰った家で母親に、「お友達の家にお泊りしてきたんでしょ?」と楽しそうに聞かれた。
アリバイ工作しているならちゃんと言ってよ神様と、心の中で叫んだことも今ではいい思い出だ。
帰って来てからの栞には、将来の夢ができた。薬剤師になりたいという夢。異世界で過ごしたことを忘れたくなくて……。ルイーダさんに「学び続けるんだよ」って言われたことも大きいと思う。
夢のことを両親に言ったら、とても驚かれた。何をやるにも消極的で、自分から積極的に意見を口にしたことなんてなかったから。
とても喜んでくれて、頑張りなさいと言ってくれた。そうやって喜んでくれる両親を見て、栞も何だかすごく嬉しかった。
高校三年生になって塾に通い出した。目的をもって勉強するって楽しいことだと知った。今まで自分は、なんて臆病で勿体ない人生を過ごしてきたのだろう。
何もしないでめそめそしてばかりで、自分でも呆れるくらいだった。こうやって思えることは全部、異世界で支えてくれた人がいたおかげだ。
夜、寝る前になるとよく彼らのことを思い出す。会いたくなって涙を流すこともある。落ち込むことがあった日なんかは、ケイに会いたいって思う。
もう何度目かわからないくらい、寂しくなると右手に嵌る腕輪を見ている。きっと大丈夫って、まだまだできるってそう自分に言い聞かせる。
良く晴れたその日は、もう夏がすぐそこまできていることを感じさせていた。空が青くって大きな白い雲が流れている。
こんなに気持ちのいい天気なのに、栞の心は沈んでいた。この前行われた模試の結果が良くなくて、塾から帰る途中だった。
すぐに結果が出ないのは、相変わらずだとやるせなくなる。こんなことくらいじゃ諦めないって思うけど、でも会いたくなる。
きっとケイなら大丈夫って言ってくれる。ユーインは馬鹿にしてくるだろうけど、きっと一緒に勉強してくれる。
カイ先生なら、やる気を引き出してくれる。ルイーダさんなら、きっと美味しいお茶を淹れてくれる。
日本には家族だって友達だっている。それなのに、時が過ぎていけばいくほど異世界で会った人々が恋しくなる。
誰ともあの出来事を共有できないから、もしかしたら夢だったのかもしれないって。段々と、記憶が薄くなっている気がして栞は寂しかった。
そんなやるせない気持ちを抱えながら、大きな交差点の横断歩道で赤信号を待っていた。
ボケっとしていて、まだ信号は赤なのに足を一歩前に出してしまう。
そしたら三人の人に肩を掴まれた。
「危ない、栞」
「危ないだろうが、住吉」
「危ないよ、栞ちゃん」
聞き覚えのある呼び名で呼ばれ、栞は後ろを振り返る――――。
腕に栞と同じ腕輪をした年上の男性と、メガネを指で上げる真面目な高校生と、白い白衣を着た病院の先生っぽい男性がそこにはいた。
栞は、その三人の姿が彼らの姿と被る。目に涙か滲んで、何て言っていいかわからない。
「どうして……」
栞は口元を抑えて、動転する心と戦っていた。嘘? 本当? 本当にみんななの? 栞の目からポロポロと涙が零れる。
「ケイ。ユーイン。カイ先生」
栞は嬉しくって、三人に飛びついて泣いた。
そこは、異世界なんかじゃなくて日本の東京という場所。空は青く澄み渡って栞たちの周りには、沢山のビルが立ち並ぶ。
頭上を見ると飛行機が、ビルとビルの隙間に、一本の真っすぐで白い線を引いて飛んでいるのが見えた。
守護者。それは、聖女の心を守る者。異世界では、聖女を支える役割を与えられる。神様によってランダムに選ばれ、聖女よりも少し前に異世界に飛ばされる。
もちろんそれは、本人の意思による。ある者は、才能に恵まれた短距離走者。努力しなくても、簡単にトップの座を勝取ることで驕っていた大学生。
ある者は、生徒会会長と言う肩書を持つ進学校の生徒。できない同年代を見下していた。
そしてある者は、人気動物病院の医師。もっと動物の心を知りたいという向上心をもっていた。
彼らは、聖女を支える役目と引き換えに、異世界で自分に足りない物を見つけて帰ってくる。そして、守護者と聖女の両方が会いたいと願えば、その願いは神様によって叶えられる。
守護者。この者は、元の世界に戻ってもきっと聖女を支える人となる。
聖女の書。これは見つけた貴方が主役になる物語。
完
聖女の書 完菜 @happytime_kanna
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