第10話 横澤一希の息子、広希の設定変更について

 「第2話 横澤家の家系譜について」で紹介したとおり、横澤よこざわ康史郎こうしろうの息子、一希かずきさか 真優美まゆみと内縁のまま亡くなり、真優美がその後出産したのが康史郎にとっては孫にあたる広希ひろきである。広希が一希の息子であることを認知するため康史郎が尽力したという設定だった。

 この設定の初出は『令和2年、それぞれの秋』。そして康史郎の妻であり、広希の祖母にあたる横澤よこざわ柳子りゅうこが坂 真優美に送った手紙が『もう会えないけれど』となる。

 今回、『もう会えないけれど』に寄せられた読者からのコメントで、「亡くなった父親の一希が遺言を残していないと死後認知はできない」とご指摘をいただいた。

 『令和2年、それぞれの秋』で康史郎は広希のことを姉のかつらにも言えなかったと語っており、広希を一希の息子として認知できなかったため、かつらは広希のことを知らなかったというのが自然だろうと考えた。

 そこで、広希の姓を母親と同じ「坂」にし、母が結婚した鳥居とりい道也みちやの養子になったことで鳥居姓になったと設定を変更した。これに伴い、該当部分の書き換えを行ったのでまとめて紹介したい。


『令和2年、それぞれの秋』第3話 横澤康史郎の決意

https://kakuyomu.jp/works/1177354054934193864/episodes/1177354054934636999


『もう会えないけれど』

https://kakuyomu.jp/works/16816927861699954005


『一蓮托生』シリーズの覚書 第2話 横澤家の家系譜について

https://kakuyomu.jp/works/16817139558068689169/episodes/16817139558508255149


 相続について再確認したところ、康史郎の義理の甥にあたる高橋たかはし周央すおうにも相続権があることが分かったので、『令和2年、それぞれの秋』に追記した。執筆時には柳子の兄、高橋たかはし海桐かいどうの設定はなかったのでご了承いただきたい。


 鳥居広希は今後の作品にも登場が予定されており、今回の設定変更を踏まえて執筆していく予定だ。

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