経済を通じて、幻想の中にも現実が生きる物語

 現実の経済ネタをファンタジーに合わせた形で落とし込み、読みやすく伝えてくれるのが、本当にすごかったです。

 経済ネタがファンタジーに場を移したことで、えげつなさがより浮き彫りになったと感じられる部分もあり、ひええと声をあげちゃいました。

 さらにはマネーにまつわる心理、数字いじりをしているうちに数字をいじることが主体となり、それが何を意味する数値なのかを忘れてしまう。マネーゲームに夢中になると、その金銭の向こう側にいる人の生活をついつい忘れてしまう。

 といった現実でもあるよなぁとなる描写も面白かったです。

 そして主人公の恋愛事情!商売上の間柄と個人の感情の間を行き来する関係性も魅力です!

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