人を救うという意志を通すことの難しさ

前半では確かに人を救うと決意して様々なことに励んでいたはずの主人公が、ある日出来ごころから女性に対してちょっと無理なお願いをする。それを受け入れられたことから以前から少し狂っていた歯車が本格的に狂い始めてきた。
この話は誰かを救う、と強く願ったはずの主人公が欲に溺れて行く姿が生生しく描かれている。その様子が苦しく、でもどこか引かれて読む手が止まりませんでした。