ラストミッション Welcome to うさ恋 world

春奈に『うさ恋』を勧めてもらい、はや1ヶ月が経っていた。


「うーん、今日のホイップちゃんはご機嫌ナナメみたい…。体勢や耳が後ろに引いている時は、確か…恐怖を感じてる時なんだよね」

これも『うさ知識』で学んだことだ。


「あ、ラムネちゃんがいる!ふむふむ、警戒してないみたいだから、これはチャンス!!」

うさぎ同士、鼻をくっつけて挨拶をしたら、ボロネーゼはラムネちゃんの毛繕いを始める。


『ラムネちゃんとの新密度が+2 されたよ!』


「おぉ~!これでラムネちゃんとの新密度が13になった!」

ほとんどのうさぎちゃん達との新密度が10以上になってきた。

そろそろ、新密度が20になるうさぎちゃんが現れそうである。


『チョコちゃんを発見。耳はペタンと垂れて、まったり過ごしている様子。しっぽも上に向いていないよ』


「これはチャンス!今日はシロツメクサをプレゼントしようかな」


ボロネーゼにシロツメクサのミニブーケを持たせて、チョコちゃんにアピール!


『チョコちゃんは、喜んでシロツメクサを食べているよ!』


『チョコちゃんとの新密度が+3 されたよ!』


そこで梨沙はハッとなる。

今、チョコちゃんとの新密度は17。そこに+3されると…!


パンパカパーン!!

画面いっぱいに色とりどりの紙吹雪が舞い散る。

そして、ボロネーゼとチョコちゃんにハートのエフェクトが!


『おめでとう!新密度20になったよ!』


ぱあっと梨沙は笑顔になる。

「やった!パートナーになれた~!あ、スクリーンショットして春奈に見せなきゃ!」

いそいそとスクショした画像をメッセージアプリで春奈に送る。


しばらくすると、春奈から『やったね!おめでとう!あと2羽頑張れ~!』とメッセージと共に、チアガール風の姿をしたうさぎのスタンプが送られる。

さらにピコンと新たなメッセージが送られる。

『うさ恋のすっかり虜だね~これで、サ終したゲームの悲しみからふっきれたみたいで良かったわ』

梨沙の脳裏にクスクス笑う春奈の姿が思い浮かんだ。

『さっすが春奈!私のこと、よくわかってる~!春奈、めっちゃ良いゲーム教えてくれてありがとう!!』

『ふふん、私にもっと感謝なさい。そして、うさ恋の沼にもっと入り込むがいいわ~w』

しばらく2人でうさ恋のことや、とりとめもないことを会話していた。


「よ~し!この調子でボロネーゼの魅力をガンガン上げて、うさぎちゃん達と仲良くなるぞー!」

梨沙はブンブンと腕を振って気合いを入れる。


うさ恋は、3羽以上のうさぎ達との新密度が20になって仲良くなったらおしまい…ではない。

さらに、仲良くなったパートナー達から産まれたベビーうさぎの中から、またうさぎを1羽選ぶのだ。そして、また自分のパートナーとなるうさぎちゃん達を探して、仲良くなるのだ!

うさ恋に終わりなどない。



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うさ恋 天石蓮 @56komatuna

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