隣にいるというのは信頼するということ。
天国といっても本当に天国かは分からなかった。だけど宙に浮かんでいて原っぱみたいな島が目の前に広がったからだ。
俺はその島のような直径30cmほどのものに触れてみた。興味津々で触れてみると、何かに吸い込まれた感触があった。
「わああああああああ!!!!!」
、、、、
「いてててて、あれ生きてる。」
一瞬は死んだと思ったが生きている。周りを見渡してみるとそこには1つの扉があった。このどこまでも続いている広い野原を歩いてもその扉しか無かった。
トントントン
叩いてみたが何も反応はなし。なんの変哲もない扉は古めかしい音を立てながら軽い音が鳴った。
と、そんなことしている場合では無い。出口は無いのか、家に帰れるのかと思い探索してみる事にした。
僕は悪魔も知らぬ間に消えていたのでその天国のような物を観察してみた。手に載せようと思ったが宙で動かない。触ってみても本当に葉っぱがあるような感触で不気味なものだった。
「初めてこんなの見た。なんだこれ」
と、言っている間に不気味なものに吸い込まれた。風が強く目が開けられないほどの中に吸い込まれ気がついたら天国の中にいた。
「もしかして僕死んじゃった、、?まあいっか。」
僕の周りには原っぱというよりも海のような水溜まりが目の前に広がっていた。澄んだ青色で、どこまでも続きそうだった。後ろに下がると原っぱがあり特に何も無いようだった。
「海の方は行けないから、原っぱの方を見てこよう。ここはどこだろう。」
だいぶ長く歩いた所に1つの扉があった。茶色く木で出来ている。少し叩いてみたが空洞のような軽い音が響くだけで何も変わらなかった。とりあえずだいぶ歩いて疲れたので扉におっかかって目を閉じた。
探索をして、とりあえず海しか無かったので帰ってきた俺は不思議なものをみた。扉しかないようなこの場所に人のようなものがあるからだ。倒れているようだ。
「君!大丈夫か?!分かるか?!」
声をかけても返事がない。遠くからみていたから人かも分からなかっただけで同い年ぐらいの青年だった。
「何、、あ人がいる。誰。てかここどこ。」
落ち着いているように見える青年は俺に問いかけた。この子も人に会うのは初めてぽいと思い少し話をした。
「はじめまして。君はどこから来たんだ?出口が分かるなら教えて欲しい。」
「知らない。僕なんか天国みたいなのが目の前に現れたから触ってみたらここにいた。」
パラレルワールドみたいなこの世界線だが、青年の体験は俺と同じだった。もう頭がおかしくなってきたので諦めて青年と少し情報共有をしていた。
心中、 ただの受験生。 @kaa0504hoo
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