助けたくとも触れてはならぬ

触れるというのは一番身近なコミュニケーションである。
信頼する故に、信頼される故に、触れあい、心を許す者が行える行為。
では、触れることが呪いならばどうなるやら。
昨今の新型感染症にて人と人との接触が問題になる中、ある意味ではこれもまた呪いの一種なのかもしれない。
ただこの呪いは医学で治せるのに対して、この作品の呪いに治療法はないときた。
触れれば終わり、触れられたら終わり。
誰が呪いを持っているのか、いつ殺しに来るのか、見えないし分からない。
必然と陥るのが疑心暗鬼。連鎖するのは仲違いに自暴自棄。
かといって殺されたら終わり、で済まないのが、この作品の恐ろしいところ。
何故、終わらないのかは、ご閲覧あれ。