大正~平成を舞台にまっすぐ一途に生きる女性 春代の視点で描かれたお話で、切なくも生きること・愛することの素晴らしさを教えてくれる作品です。時代の荒波の中でも春代の一途な想いを描写する一方で、戦争による非情な現実も書かれており、令和の恋愛とは形が若干異なる、戦時中ならではの緊張感ある恋心が繊細に描かれています。私たちが普段 何気ない日常を過ごす中にある「平和の尊さ」と「命の大切さ」、『追憶の彼方の光』という作者さまの作品を通してもう一度考え直したくなりました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(185文字)
疾風のごとく一気に読ませます。エッセイ風に語られる、とある女性の一生です。激動の時代に翻弄されながらも生き抜いた姿に強さを感じました。目的を果たすことも諦めることも人生だなと心に染みます。是非、読んでみてください。
気が付くと自分が主人公の女性の感覚で読み進めていました。戦争の時代1人の男性への愛を支えに生き抜いた女性の心情を細やかに表現していて読後も暖かい余韻と共に心を揺す振られるような感動の作品を読ませて頂きありがとうございます。
カクヨムでは珍しい、戦前戦後を生き抜いた、とある女性の生涯。戦争で散り散りになった、愛する夫。どんな苦難が待ち受けようと、忘れることはありませんでした。そんな一途な愛が辿り着く先は!?旋律のような美しく繊細な筆致で奏でられた文章は、あなたの心をきっと揺さぶるでしょう!