第三幕

ある独白

受け取った感触は、まるで花束でした。

香りに机、空っぽの室内。

星の海が、広がってゆきます。

閉じた瞼の、内側の世界。

真っ暗な、部屋の中に。

満ちて、いるのです。

雫が、滴り落ちた音。

淑やかな、お酒の匂いが。

暖かく、なってきました。

強く握った、万年筆の感触。

紙川様からの、贈り物が。

私が、混ざってゆきます。

脳裏に残ったインクは、白くて。

私の身体は、滑らかなまま。

勝手に、進んでゆくのです。

ぐにゃと叫んだ、筆の運び。

言葉の働きに、任せて。

次第に、滅んでゆきます。

私の、つぶさな思考。

祈りにも似た、気持ちの固さが。

空白です。

浮かび上がったのは、いつでも。

いつだって、空白でした。

それでも、今は感じます。

目の前に広がった、宇宙の冷たさ。

動いた指先の、感触も。

全てが、ぐにゃぐにゃなのですから。


私は今、手紙を書いています。

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はなたばをたば、たをばたな ポテトマト @potetomato

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