人は、見えているそれだけが全てではない。気付かされる作品です。

明るいキャラだからと言って、心からすべて明るいわけじゃい。
悩みがなさそうだからと言って、悩まないわけもない。
うまくやれているからと言って、すべて納得済みでもない。

そしてうまくやれていないからと言って、本当にダメなわけでもない。

そういう当たり前を考えさせられた作品です。

繊細な文章表現に引き込まれ、かつて森を彷徨ったかも知れない、自分自身にたどり着きました。
人は弱いけれど強く、強いけれど弱いことを思い出させてくれた良作です。