レモとジュキが出逢うとき――恋はもう、はじまっている!

  • ★★★ Excellent!!!

 一気に読める、ロマンス、感動作です!


 孤独な少女と、孤独な少年が出逢う。

 クリスタルの音叉が、繊細な音で響きあうように、ふたりは共鳴しあい、思いやり、労わりあいながら、恋を育んでゆく。

 ふたりは、魔界の姫と、護衛の騎士で……

 ……そんな様子が、やわらかい文章、とても読みやすい文章で、丁寧に描かれています。


 筋書きもおもしろく、よく練られていて、まるで上質なオペラを観ているかのよう。

 黒薔薇の庭に、朽ちたブランコ……ヨーロッパ調の舞台設定もステキです。


 純粋で、まっすぐな思い。

 心ゆさぶられる、エモーション。(エモさ)

 ……そうした熱いものを感じたい方には、ぜひおすすめの短編です!!


 作者様の大人気作『精霊王の末裔』のジュキとレモに、前世があるとしたら、この作品。

 ふたりは何度生まれ変わっても、まっすぐに愛し合うのでしょう――

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