それぞれの思いや願いのその先に、掴みたい未来が待っている

ありふれた放課後の日常を描いているところに意味がある。
授業後、部活動に励む生徒たちの様子がいきいきと描かれている。

書き出しの「真の一日の始まりを告げる狼煙でもある――」の表現が面白い。
勉強よりも部活動を楽しみにしている、そんな気持ちや期待をみんなが待ち望んでいる感じが漂ってくる。

たくさんの部活動が登場し、それぞれの活動風景がいきいきと描かれているところが、本作の良さである。
ロードムービーみたいに、ミッションをクリアしながら目的に向かって進んでいく。

主人公が背負っていたリュックには、一体何が入っていたのだろう。