編集済
コメント失礼いたします。
どうやらweb小説では「とにかく視認性に特化した、所要購読時間の短縮が主体の文章」が広まりすぎた結果、物語の類型が極度に固定化されるという現象がここ数年で問題となっているようです。
いわゆる「テンプレなろう系」と呼ばれる作品はこの現象の煽りを受けていて、web小説が紙媒体として野方図に氾濫するようになった結果が、今のラノベ暗黒時代を生んだと見て良いでしょう……。
要は手段と目的が逆転しているんですよね。書籍化の評価基準=より多くの人に評価される=よりweb媒体に適した形態(高視認性と時短)、というスタイルが一度でも確立してしまうと、もうその流れからはみ出る作品は埋もれるしかなくなるので……。
作者からの返信
スマホひとつで何でもできるようになった結果、人は『考えること』を放棄した。
そんなに遠い昔ではないのに、
地図だけで目的地に行ける人が、今はどれだけいるのでしょう。
現状、なろう系ラノベしか書籍化しない出版社も、薄利多売に走っています。
編集を放棄したといっても過言ではないでしょう。
薄利多売ですからね。
ベストセラーではないんですよ。
ベストセラーを生み出せない出版社に、文学界に、未来はあるのか?
そんな先のこと考える前に、
とりあえず『異世界』『チート』『無双』『なぜか美少女に懐かれる』ラノベ出しとけって話です。
ですけど私は諦めてません。
私が十代の頃に味わった、文豪たちの美しい情景描写、物語、深く心に突き刺さる多くの言葉、シチュエーション……。
最近は昭和レトロブームだそうです。
文学界も先駆ではなく、振り返りを始めました。
ラノベばっかり出してても、にっちもさっちもいかないことは、出版社がいちばんわかっていること。
ここで一度、立ち止まりましょう。
勇気を出して考えましょうよ。
男子向けの、ご都合主義のエロ本まがいのラノベばっかり出したくて、
出版社に入社した人ばかりではないはずです。
書き手である私たちは、そんな未知なる編集者の希求に応える必要があるのです。
私は蔓延しすぎたラノベの反動は、
近々凄まじいウェーブとなって、
本物志向の読者層を、揺り動かすと信じます。
人間には知的好奇心を満たしたい本能が備わっているからです。
事実、街には本屋が増えています。
本屋で本を買う人が増えています。
じっくり選んで、何を読もうか、考える人が増えています。
そうなった時に、出番が来ます。
そう遠くはない未来に向けて、備えましょう!
コメント失礼します。
すごく興味深い内容でなるほどなぁ、と思いながら読んでいます。私はweb小説は今年になってから読み始めたので、最初は紙書籍との差に違和感を覚えていました。
たしかに、webは設定の開示が序盤にくる方が多いですね。『紙書籍の冒頭では「この先、どうなっちゃうんだろう」と、読者の前頭葉に思わせる。』の部分も納得でした。
圧倒的に紙書籍を読む方が多い私は、この先のことを想像しながら読むのが楽しいので、プロローグから世界観の説明がずらずら続くのは苦手なのかもしれません💦
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
私も異世界転生系のラノベのトップページに、
主人公の名前や、有する異能。
主要人物と主人公の関係まで、
全部書かれていることに、驚愕しました。
どのようなシチュエーションで主役を華々しく登場させ、どのような敵役と、どんなタイミングでバトルさせるのか。
それは読者をワクワクさせる仕掛けであり、
筆者の楽しみでもあるはずなのに、
なんだ、これ。
ネタ晴らししちゃっているじゃん、と。
半ば呆れたと同時に、
Web小説では冒頭で、ここまで後頭葉に情報開示を行うのかと、学びました。
これが現段階での、ラノベ仕様なんですね。
私には、こういった書き方は出来ません。
だからBL以外の小説は、カクヨムでは全滅です。
なるほど・・・勉強になります( ^ω^ )
作者からの返信
コメント、ありがとうございます!
また、お星様評価を三つも下さり、
ありがとうございます。すごく励みになりました。
この考察は立証されたものではなく、あくまでも
自論です。
私自身が、この自論を整理するために書いています。
納得できる部分だけ、ピックアップして下さい。
蒼翁さんの何かのお役に立てたなら、嬉しいです。
なるほどな~と納得しながら読ませていただきました。
確かに紙書籍しか読んでおらず紙書籍のような書き方をしていた傾向状読者がすぐに離れてしまうといったことが自分はよくありました。
ですので今回のような自分のための企画を開催して様々な作品を読ませていただきましたが作者様の自論は自分の中にストンと落ちてくるようなすぐに納得できた文章でした。
ただやはり難しいですね~ウェブと紙の違いがここまで大きいとは……。
企画の参加ありがとうございました!
作者からの返信
抹茶そば様
ご感想を聞かせて頂き、ありがとうございます。
商業作家ではない小説の書き手が、
自作を無料で発表できる場が、
Webにかぎられてしまっている現状も、
小説がWeb形状化せざるを得ない理由かもしれません。
私は、本作ではどちらで読んでも等しく面白い小説を書くスキルを
明確化しようと試みています。
ちょっとしたテクニックなんだろうなと思います。
実際に昭和初期に書かれた小説が、
令和のWeb全盛期でも世界中で読まれています。
その作品からスキルを抜き出そうとしています。
Webで読んでも文庫で読んでも面白い!
そんな小説、ワクワクしませんか?