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もう一度、あなたと出会う。(それだけで満足です。本当ですよ)
「ねえ、宝くん。知ってる? 竹ちゃんと笹野くん、お付き合いしているんだって。しかもさ、あの竹宮神社で二人と会ったあとにすぐ付き合い始めたらしいの。(松から聞いた)この恋愛成就のお守り。もしかして本当にすっごく効果があるのかな?」と竹宮神社の小さな恋愛成就のお守りを見ながら福は言った。
「違うよ。あいつらはもともとお互いのことが好きだったんだよ。だから二人で一緒に竹宮神社に行ったりしたんだよ。順番が逆なんだ。別にお守りの力ってわけじゃないよ。笹野と豊田の二人の力であいつらは付き合うようになったんだろ。きっとな」とジョウロで校庭にある花壇の花に水をやりながら宝は言った。
「なるほどね。そういう風にも考えられるね」と足を交互に動かしながら、福は言った。
「それよりお前はなんでここにいるんだよ? 早く帰れよ。もう放課後だぞ」と宝は言った。
「そんなこと言わないで一緒に帰ろうよ。二人で一緒に帰ったほうが絶対に楽しいよ」と満面の笑みを浮かべて福は言った。
「帰らないよ」
「帰ろうよ」
そんなことをいつものように二人はいう。
それはいつものよくある二人の放課後の時間の風景だった。
あなたの恋を応援します。
福が南雲梅子先生から教わった大切なこと
謙虚でいること
素直でいること
感謝すること
すぐに怒らないこと
よく学び、よく楽しむこと
友達を大切にすること
福の神 終わり
福の神(旧) 雨世界 @amesekai
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