エピローグ きっと私達はマスターピース
何回かの
水野さんは自分の初体験に付いて無言を通したけど、その
初めて私を押し倒して愛してくれた時の、水野さんの動きは大人から仕込まれたものだと感じた。きっと水野さんは真剣に、相手を愛していたのだろう。それでも別れる事になって、どんなに
「あの、水野さん……そろそろ
「まだ
これはベッドでの会話、という訳ではない。そもそも私達は、まだ一回もベッドで愛し合った事が無いので。私達の関係は、まだ水野さんの親にも私の親にも
若いというのは
それで
「もう少しで
そう水野さんが言う。私達は裸で椅子に座って、それぞれ絵を描いている。私は自分の課題を仕上げていて、そして水野さんの絵のモデルにもなっているのだった。彼女が描いているのは『絵を描いている
これまでの夏休みで、私も時々、裸の水野さんをスケッチさせてもらっている。お互いに裸で絵を描き合うのは、どうせ
水野さんは叔母さんとも、こんな事をしてたのかなぁ。少し、
「うん、これで
「水野さんも、お疲れ様。じゃあ
たゆん、と私は片方の胸を、下から
私は椅子に腰かけたまま水野さんを待つ。彼女は私の前で、まるで
「私の胸、そんなに好き?」
「好き……好きぃ……」
きっと水野さんの叔母さんも、胸は大きかったんだろうなぁと私は思った。私から見れば水野さんは完璧な存在で、その評価は今も変わらない。水野さんは神様が作った
浴槽の
「こんな事ばっかりしてたら、
「水野さんは少し、
後ろから耳を
「ねぇ、水野さん。東京の大学に行こうよ。私も偏差値が低い大学を探すから」
水野さんなら、美大でも普通の良い大学でも行けるだろう。そして偏差値が低くても、就職に強い大学というものはあるらしい。そういう進路を私は
「
きっと東京のアパートは家賃が高いから、こんな広いお風呂には入れないだろう。そろそろ私達も、普通にベッドで愛し合う練習を始めるべきかもだ。
私には何も
人は皆、それぞれが神様による
「海に行こうよ、水野さん。そこで思い出を
「だぁい好きだよ、水野さん……」
マスターピース 転生新語 @tenseishingo
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