4 夏休みって、長くて素敵
「あああぁぁ……やっちゃったぁ……」
アトリエで水野さんは、そう
「だ、大丈夫だよ。悪いのは私だもん。こういうのは
確か、こういう場面で女の子を慰める時は、こういう表現を使うように思った。
「何、言ってるの!? 処女を奪ったのよ、私! そんな、自分を卑下するような事、言わないでよ! 何で私が
私は水野さんから抱きしめられた。私は
「知ってる? 私、友達が居ないの。誰かを家に呼んだ事も無いし、カラオケに行った事も無い。家の方針で、勉強と絵で
「……大丈夫だよ。私だって友達なんか居ないもの。勉強も絵も、私は
近くに水野さんの顔がある。私の胸は無駄に大きくて、正面から抱きしめるには
「あの……私は水野さんの事が好きなんだけど。ひょっとして、水野さんも……?」
私の事が好きなのか、とまでは恥ずかしくて言えなかった。もっと恥ずかしい
「で、でも何で? いえ、変に
「
絵を描く人の表現だと私は思った。水野さんは、
「それに……もう気づいてるでしょう? 私、貴女の
水野さんは首に巻き付けていた腕をほどいて、ちょっと距離を
「……ああ、そうだったんだ……嬉しい……」
恥ずかしそうにしている水野さんに、
「じゃあ……お
お互いの体を見渡してから、同時に、そう言って。それから私達は、
もちろん、お風呂は二人で一緒。私はエプロンを床に放置したまま、全裸で浴室まで歩いたのでした。どうせ、また裸で抱き合うのは分かっていたので。
私も水野さんも、普段から髪は短くしていて、これは絵具で汚したくないからだ。もし私達の髪が長かったら、画室の床で
私の方は出血もしてたので、残念ながら、その日の浴室ではソフトタッチで終わったけれど。しかし夏休みというのは長いのである。その後も私は、毎日のように、水野さんの家のアトリエに
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