スーパーハイパーインペリアルグレートクソダジャレ戦記

@040512

第1話

「机を、ふたつ食え」 

机がふたつ現れた。

机は相手の頭めがけて飛んでいった。

相手は動じず、

「では、烏賊はいかが?」

烏賊が現れて、机は弾き返された。

「烏賊はイカすなー」

烏賊がさらに追加される。

「それより、この岩、いいわー」

岩が烏賊に降り注ぐ。

「くっ。それなら…」

「い烏賊げんにしな烏賊!」

烏賊が突然声を荒らげた。

「さっきから見てたら、お前ら!やたらめったら駄洒落を言うだけで!何がしたいのかさっぱり分からんやないの」

机もガチギレしてる。

怖い。

「大体作者も作者や。誰が主人公なのかわっからへん。こいつらにも、名前やらんかい。」

と言うわけで、「机を〜」と述べた方がジョン、「烏賊〜」と言い始めた方をポールと呼ぶことにする。異論は認める。

こうして反省した僕たちは、駄洒落で生み出した生物たちを元の世界に帰してあげることにした。

「このいくら、いくら?」

辺り一面がいくらに包まれる。赤い粒々も、好物だけど、ここまで積もると不気味だった。

ジョン「じゃあ、いくぞ!相棒!」

ポール「おう!」

ジ・ポ「くらえ!2人の必殺奥義!

《ヘタナシャレハ・ヤメナシャレ》!」

いくら「ぐわ〜」

いくらは消え去った。

「このカレー、かれぇなー」

ドボドボドボ。ポールの頭に、カレーが降り注ぐ。ポールは死んだ。そのショックでジョンも死んだ。

〜〜〜

「ようこそ、死後の世界へ。あなた方をこの世界に連れ込んだ悪の元凶、サクシャを倒せば、あなた方は元の世界に戻れます。サクシャはこの世界のどこかに居ます。もっと言えば、ここから西に500メートルくらいのとこにいます。」

やたら情報量の多い看板が立っていた。

「さあ、頑張ろうじゃないか!」

声を聞いて立ち上がると、そこには見覚えのない人形的なものがあった。

「私だよ。ポールだ。死んだとき、どうやら魂がこのなんとも言えない人形的なものに取り込まれたらしい。」

そういうものか。

「と言うわけで、とりあえずサクシャがいるとされる西方向500メートル地点に来たんだが、」

そこには1人の男が倒れていた。

その顔には、「私がサクシャです」

と書かれていた。

「あっ、そう言えば、君に会う前になんか自称ラスボスっていうやつに出会ったんで、倒しといたよー」

でかした。と、思った瞬間。

「タコを叩こう」

突然、目の前に大きなタコが現れた。

「何…?敵はもう全て倒したはずなのに…?」

「まだ、召喚能力者が残っていた、ということだな…」

「ウツボの思う壺」

巨大なウツボまで召喚された。

「くっ…ここまでか…」

そう思った矢先のこと。

「看板がご挨拶。かんばんわ!」

目の前に、看板たちが現れた。

「き、君たちは…」

「そう!私たちは、さっきのところにたててあった、やたらめったら情報量が多い看板!」

「実は、真の悪に、嘘の情報を書き込まれていたの…」

「じゃあ、ポールが倒したオッサンは…」

「…ただの、虚言癖のサトウさんよ…」

「「な、なんだってー」」

「とにかく!今は、あのタコとウツボをなんとかしなくちゃ!」

敵陣を見ると、タコはウツボに食べられていた。

「…あのウツボをなんとかしなくちゃ…」

お腹の膨れたウツボは、満足して帰っていった。

「…なんとかなった…」

「しっかし、真の悪、って、誰なんだ…?」

ポールの問いに、看板ブラザーズが答える。

「思い出してみて!この「駄洒落が現実になる世界」を作った、元凶を…」

「…そうか!作者だ!」

「サクシャ?そいつは偽物だったはず…」

「違うぞジョン。俺らが言ってんのは、この小説を作った奴のことだ。」

あれ?ばれてる?

やべーかも、これ…

「行くぞ!必殺奥義!ヘタナシャレハ・ヤメナシャレ!」

このまま殺されてたまるか!

「九州で吸収!」

ポール達の目の前に現れた九州が、必殺奥義を吸収してしまった!

「何…!勝ち目が、ないんじゃないか…?」

ボカっ。

何をする!やめろ!痛い!

「駄洒落が無理なら、物理攻撃だ!」

「なるほどな、相棒!」

ボカっ。ズドン。ペチッ。

暴力反対!

バシッ。ゴリっ。ボコっ。

〜作者撃破のため、この小説はここまでとさせていただきます〜

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