記憶
バブみ道日丿宮組
お題:昨日食べた食事 制限時間:15分
どこまでなら記憶を持っておけるだろうか。
眠るまで? 休憩するまで? 射精するまで?
いろいろ記憶にないことは多々ある。
つい先程まで食べてたピザぐらいはわかるが、昼はなんだったか。朝はパンだったと思う。
昨日の夜は餃子。昼はなんだったか。朝はパン。
一昨日になるともうわからない。一週間前の答えよという問題があれば、100%不正解する自信がある。
しかしまぁぷにぷにとした感触はいつまでも味わっていたい。
射精という概念がないのであれば、ずっと女性の体内にいたい。おっぱいももみ続けていたい。疲れという概念も関係があるか。
ある種子宮に戻りたいというのは間違いじゃないかもしれない。もちろん、精子は子宮まで到達してるのだが、自分自身はそこまでいけない。入り口を連打するだけで、戻ってるわけじゃない。
もしも戻れるのならば、記憶はどうなるんだろうか。
老人が青年に、青年が少年に、少年が赤ちゃんに、赤ちゃんが受精卵に、受精卵が卵子あるいは精子に。
そういった過程があるのであれば、記憶は少しばかり残ってそう。
受精卵のあたりで記憶という概念はないか。
精子に至っては、卵子に到達することしか考えてない。なんていうか、それは男が膣を求めて、腰を振ることにもしかしたら近いのかもしれない。
なんにしても覚えてないことが多い。
見知らぬ女性が隣で寝てるのに、おっぱいを揉み続けてる自分もどうかと思うがこの状況はまずいんじゃないだろうか。
ベッド脇に散らばった服は制服と、下着。
どう考えても犯罪じゃないだろうか。コスプレであってほしい。
そして彼女を食した記憶がまるでないのが残念だ。逮捕されるのであれば、どんな具合であったかぐらいかは覚えておきたい。
起こしてセックスをするか? あるいは寝たまま犯すのか。
状況整理が先かもしれない。
布団を出て、彼女のものらしいカバンを漁る。
財布を発見して、中身を確認。
深い溜息。
学生ではあったが、大学生だった。
じゃぁ、この女子制服はなんだろうか。僕はこんなものは持ってないし、買った記憶はない。
ないのだが……絶対ということはない。
一昨日の夜食のメニューを覚えてないぐらいだ。注文したものを覚えてないという可能性は高い。
でもな。
独り身でこんなものを買っても無意味じゃないだろうか?
下着を手に取り、なんとなく匂いを嗅ぐ。
あまりいちごのような匂いがした。
ずっと嗅いでいられそうだが、現実に戻ることにした。
子宮に戻れはしないし、昨日に戻れるわけじゃない。
今は今動いてるのだ。理解しろ。
記憶 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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