第13話 世界の半分の引渡しに関する売買基本契約書

僧侶「勇者さま勇者さま!」


勇者「どうした僧侶よ」


魔王「ついにここまで辿り着いたな勇者よ」


僧侶「十三話目にしてようやく私たち以外のキャラクターのお出ましですよ!」


勇者「急にメタ要素を入れるでない僧侶よ」


魔王「勇者よ、お前とは気が合いそうだ。我輩の家来となる代わりに、この世界の半分をくれてやろう」


勇者「そうやって「世界の半分」とかいう家を渡すだけなんだろう。ドラクエ○ビルダーズのように!」


僧侶「隠れてない、隠れてないですよ勇者さま」


勇者「……売買基本契約書は?」


魔王「なに?」


勇者「だから、世界の半分をくれるのなら売買基本契約書を最初に取り交わすのが基本だろうが」


魔王「……家臣よ」


家臣「はい、ここに売買基本契約書をご用意しました」


僧侶「話がわかるタイプの魔王だ」


勇者「あ、ここ。反社会的組織に関する条項が抜けてますね」


家臣「それは失礼いたしました」


僧侶「お前たちは違うのか」


勇者「世界の半分をご準備いただく際の基準となる位置が年単位で更新されるかと思いますので、覚書を別途締結いただいても」


魔王「次回、最終話」


僧侶「待ち切れなくて終わらせにきちゃった」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

勇者の放浪記(物理) 祐希ケイト @yuuki_cater

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ