第9話 星空の日に

ここは、どこだろう?

ヒナが闇にさらわれそうになって、僕はヒナと離れないことをお願いして、、、、。

そして今、僕はどこにいて、何をしてるんだろう?

何も考えていないのに、足が勝手に動く。

一体、どこに向かっているのだろう?

僕は初めての経験に疑問がいっぱいだった。

しかしその時、一瞬だけど、とても眩い光が見えた。

そしてその光の中から、ヒナの声が聞こえたんだ。

「武隼くん!こっちだよ!」

僕はその声に従って、まっすぐ前進した。

けれどその時、足がとても重くなった。ズシっ!

そして気づいた時には僕もヒナと同じようにまたくらい闇に飲み込まれそうになっていた。

「武隼くん!」ヒナの声がまだ聞こえる。

「ヒナ、また、会えたら、絶対、会おうね。」

僕はそう言い残して闇に消えようとした。

すると、バシッ!と音がしてヒナが僕の手を掴んでいた。

「待って!武隼くんの夢、まだ叶えれてない!もうちょっと待って!

レデーブ!ダイメタール!」

ヒナ、僕も、ヒナとまだ一緒にいたいよ!

僕はそう強く願って闇から抜け出そうとした。

「絶対、一緒に光のもとへいこう!」

ヒナはそう言って、とても強い力で僕を引っ張った。

そして、ついに僕の体は闇から抜けて、その勢いで二人一緒に光の元に流れ込んでいった。

「わあ〜〜〜!!」

僕とヒナは、星になっていた。

隣にいたヒナは僕に向かっていった。

「ね?言ったでしょ?私たちはまた、必ず会える!!」

僕は自然と笑みが溢れた。

出会いは僕の心の中だけど、ヒナと一緒なら、どこでも、楽しく輝ける気がした。




僕は初めて、人といるのが楽しいと感じたのかも知れなかった。


                              完

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ドブと神様と星空 小説大好き女子 @tkt-yuu

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