あとがき

読んでくださりありがとうございました。突然ですが、あなたはとても重要な役を回されたとき、あなたはどうしますか?私は絶対に拒否するのだと思っていました。これは文化祭で使用した物語です。夏休みが明け、9月に入り、また長い長い授業が始まるのだと絶望的な瞬間に、文化祭で行う脱出ゲームのシナリオ作りの話がもちあがりました。私はやらないと心の中で唱えていなかったのですが、残念ながら手をあげてしまいました。小説を書くという、好きなことには抗うことができなかったのです。なので、これは6日で書き上げた、私史上最高に早く書き上げた小説になります。でも、だからなのか、内容的にはあまり上手く行きませんでしたね。読者の人はどう思うかは分かりませんが、やはり、過去作と比べるとなんだかストーリーの配置だとか、言葉ひとつひとつあまり良くは思えません。でも、クラス内での評判は良かったので、この小説通りの内容で文化祭の出し物の準備をすることになりました。小説を書いている間もかなり大変で、深夜2時だとかそこらが当たり前になってしまったことも何度か。ですが、本当に大変なのはそれからでした。準備期間を上手く人を回すために役割を考え、それぞれの人数を考え、プリントを作成。2万字ある中編小説を4000字のショート版の書き換えをし、その後は私独自でできる作業を準備期間前から考えて作成。そうやって1人でやっていくうちに不安とストレスに苛まれ、仕舞いには吐き気と頭痛に襲われ、大泣きして嗚咽を漏らして同じクラスの人に相談しようか悩んでそしてまた苦しくなって ...本当に苦しい1ヶ月でした。それでも準備期間はみんなに救われました。いろんな人に必要とされていると感じている間は嬉しかったから頑張れました。でも、やることは多かったです。準備期間中は夜遅くまで作業して、朝早く学校へ行って朝終わらせたいものを終わらせ、昼はコンビニのおにぎり2つで昼食を終えました。そんな2日間でした。しかもそれだけでは神さまは許して貰えず、LINEトラブルで友達との関係は最悪で、訳わかんなくなって不登校になろうかなとも思いました。でも、この物語のテーマは「後悔」。だから後悔したままでは何も解決しないと思い、準備を進めながら仲直り方法を考えていました。そしたらまた別の友達から距離を置かれました。泣きそうになりながら電車に乗るのがとても辛かったですが、泣いている時間はありませんでした。やることが沢山あったからそれを終わらせるほかになかったのです。どんなにプライベートが辛くとも確認の連絡はラインに送られ、逆にお願いのラインを送り、作り終わってないものは家で片付け、とにかく休む暇は夜寝る時ぐらい。昼間は進み具合を確認して、そんな2日間。クラスのみんなに普通を装うのは難しかったし、辛かったです。悲しみの中にどんなにいようとも、泣いて人と相談はできませんから。そんな沢山の不安をかき消してくれたのは「〇〇が来るから頑張ろう。」という言葉でした。妹が来る、弟が来る、お姉ちゃんが来る、友達が来る、そんな気づいたら口から出てきた一言。だから私はその人たちのために頑張ろと思えました。みんなの美しい言葉の力でこの物語を一人一人が完結させられるような、そんな謎解きゲームに...と。


ー汝に与える志をー


昼間の太陽は地を照りつけ 誰もが歌う

納得の行く形で戦いに挑む 少年少女達


誰かのために頑張りたいなんて

思ってもやりきれない 止まる時計の針

さっさと帰りな あげる声 轟かせて


君の夕暮れの姿は何色だ?

汝に分け与えてあげましょう

今宵の泣き虫投げ捨てて

誰かのハートを打ち破れば

我が心の思うがまま


誰かのために頑張ったって上手くいかない

分かってる 進む時の流れ

逆らえない 抗えない 背を向ける( 現世うつしよ


君の夕暮れの姿をさらけ出して?

汝に言葉を射抜きましょうよ

ずっと そばに 今宵の鳴き虫轟かせて

大切な人のハートを打ち破れば

我が心は嬉しくなるね


誰か裏切る 誰か叫ぶ

何か違う 何かが競う

釣り合わない 釣り合いが取れない

今こそ立ち上がる時だ


言葉の力を撃ち抜くの


ーーー・・・

10月1日・2日は文化祭です。

言葉を探す謎解きゲーム。始動。

とにかく無事終わることを願います。

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届ロケ言葉の命綱〜言の葉の校舎〜 衣草薫創KunsouKoromogusa @kurukururibon

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