前提として…
柳井望月は理論派で比喩表現は苦手。
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「光も闇も未だ不明瞭」という矛盾が生じた理由は「混乱」
この言葉は意識的に作り出したものではなく、無意識に口をついて出たもの。
普段ならしない比喩表現を使ったのは、理屈で考えることを一瞬やめてしまったからかもしれない。つまり、このフレーズが出た瞬間こそ、柳井が普段隠している「本当の感情」が漏れ出た瞬間である。
〈意味〉
この一言には、主人公の迷いと葛藤、そして物語のテーマが凝縮されている。
「光」は希望や未来、「闇」は絶望や迷いを象徴する。しかし、今の彼にはどちらも明確に見えていない。ただ漠然とした不安の中に立ち尽くしている。
このフレーズが印象的なのは、単に迷いを表すだけでなく、「不明瞭」 という言葉が含まれていることだ。
未来が見えないからこそ、彼はまだ「光」にも「闇」にも決めきれない…。
それは、まだ彼の物語が終わっていないことの証明でもある。
この言葉は、主人公が成長した時にこそ真価を発揮するのです。
もし彼が「光」を見つけるなら、それは「未だ不明瞭」だったものが輪郭を持ち始めた瞬間。
もし「闇」に呑まれるなら、このフレーズはそのまま彼の心を象徴するものとなる。
どちらに進むかは、まだ分からない、けれど、この曖昧さの中にこそ、物語の核心がある。
〈最後に〉
「論理では整理しきれない感情」=「光も闇も未だ不明瞭」に繋がっています。
理論派らしからぬ人間らしい感情の露呈です。
熟語を比喩に使うのは柳井なりに「今の状況を論理的に整理した結果の表現」です。