第60話奇跡の決着!ゼロよ永遠に!

メア達と合流した俺達はかつてない強敵と対峙していた。

6人の賢者達からなるオーラの賢者、超賢者マグナス。

その一撃一撃が強力で魔術も物理も大賢者レベルに極まっていた。

しかしやるしかないと決めた俺達は超賢者に挑戦するしか道はなかった。


「手加減はしないぞ!バーンインフェルノ!」


「ふぉふぉふぉ、じゃあこちらも…バーンインフェルノ!」


互いの威力超級の魔術がぶつかり合いリングが震え崩れる。

ラッキーな事にそれで俺達が落ちる事はなかった。

ん?落ちる?そうか!


「まともに相手する事なんてなかったんだ!会長!」


「成程分かったわ。メアさんとアリスさんと令はあいつらのいるリングを壊して来て頂戴」


「なるほど、さすが旦那様」


「ジャック君の期待に応えるよ」


「いささか卑劣な気はするが贅沢は言っていられまいな、婿殿」


メアと令とアリスがばれない様にひっそりと別行動をとる。

さあ、作戦開始だ!



「ふぉふぉふぉっ、こそこそ隠れて戦うのが大賢者の戦い方なのですかな」


「大賢者ならここにいるさ!」


俺達は瓦礫の陰に隠れ超賢者マグナスの背後をとった。


「喰らえ!バーンフレア!!!」


「おのれええええええええええええ!!!」


「やったか?」


「ふぉふぉふぉ、やれてはませんぞ大賢者殿」


「お前らに言ったんじゃないんだよ!メア、令、アリス!」


三人は煙の向こうで手を振っている。

6人の賢者の内3人は場外に落下したようだ。


「おのれ!小娘共が!」


弱体化したとはいえ強力なマグナスの一撃にメア達は場外に落下してしまった。

観客席に転移させられた彼女達は回復術師な悪役令嬢のセシリアに回復魔術を施され一命をとりとめていた。

それを見た俺の中で何かが吹っ切れた。


「許さんぞ、お前らあああアアアアアアアアアア!!!」


俺は両手を構え大魔術のポーズを取る。

タンク役の会長といつの間にかやってきたユースティアが俺に抱き着いている。


「おのれ!バーン!バーン!バーン!」


マグナスは魔術を連発するがそのどれもが俺にダメージを与える事はできない。


「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


俺の超特大級の魔術はマグナスの魔術を消し去り、賢者達を場外へと吹き飛ばした。

俺達以外にリングに残ってる者達はいない。

こうして掟の大会は俺達マケドニアの勝利で幕を閉じた。





「で、大司祭様なんでも願いを聞いてくれるって言いましたよね」


「ええ、言いましたよ」


「じゃあ俺達の国マケドニアとこの大陸の他国を合併させて下さい。技術も金も必要なら提供します。」


「合併でいいのですか?属国化も植民地にもできますが…」


「それじゃあまた争いが産まれるだけです。みんな対等にいきましょう」


最初は大司祭様の言う通りの様な事も考えていたが、

今回の戦いを通して考えが変わった。

皆大切な存在がいるのにそれを蔑ろにする様な事をしてはいけないんだ。


「大賢者ゼロ殿、我々はあなた方を勘違いしていた様だ」


「いいえ、最初はどうしようもない屑野郎でしたからね」


俺と老齢の賢者は握手をすると今後の平和に関して大いに語り合った。

そして―





「マリー、現代への転移の準備は出来たか?」


「ええ、ばっちりよ」


「早く行きましょうよ旦那様」


「今度こそ婿殿のご両親に挨拶するぞ」


「へへへ、久々の現代楽しみだねジャック君」


俺はバビロニアの財産の一部を現代の現金に換えると、戸籍とマンションの一室を買った。

現代版ハーレムの城って所だな。

そして俺は次元移動装置「ゲート」を起動させると、

輪の中の鏡面の様な水面の様な空間に手を伸ばした。

俺は現代で、たまには異世界で、そのハーレムを満喫した。




転生賢者ゼロ~MP0の大賢者、MPタンクのヒロイン達とバディを組み最強となりハーレムの王を目指して無双する~-完-

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転生賢者ゼロ~MP0の大賢者、MPタンクのヒロイン達とバディを組み最強となりハーレムの王を目指して無双する~ 勇者れべる1 @yuushaaaaa

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