発想自体がおもしろいのですが、それを作者様の筆力とサービス精神でとてもおもしろい短編に仕上げています。ぜひ読んでみてください!
新解釈な桃太郎です。約6,000字とい短い物語の中に、主人公の心情が丁寧にぎゅっと詰まっています。鬼に拾われた桃太郎が、桃花に何を誓いそして何を成すのか、最後に見せる桃太郎の覚悟をどうぞご覧あれ。
子供のころから知っている『桃太郎』のお話。お伽噺の中では、桃太郎は「桃から生まれた」男の子です。しかし、現実には、桃から人は生まれません。それは、すなわち……。お伽噺の中の「鬼退治」とはどういうことであったのか。「柴刈り」や「洗濯」といった仕事は、どんなものであったのか。こちらの『桃太郎』では、お伽噺の現実を語ってくれます。そして。最終話で、更なる現実を突きつけられたとき――。心が揺さぶられると共に、この『桃太郎』の真の姿が見えてくると思います。
私にはとても真似できないような桃太郎の鮮やかな心情に驚きました!頑張ってください!