「覗く」ことの優越感、そして背徳感。

 傷跡を通して他人の生活を覗く、という非現実的な題材ですが、主人公の行動や心境の変化がリアルに綴られており、没入できる作品でした。
 ぞわぞわとした不穏な雰囲気がありつつも、主人公に共感し和んでしまうような場面もあり、日常ホラーものとしてとても良い一作です。