特別だから選ばれたのか、選ばれるほどの特別だからか

ドラゴン大戦、封印されたドラゴン。災厄ともいうべき暴力が目覚める時、人類の希望となるのは、神竜の血を織り交ぜて打たれた、一本の剣。その剣が、一人の少年に託される――

わけですが。
この王道というべき、ファンタジー世界のなかで、
むしろ得いつすべきは、ボーイ・ミーツ・ガールであり、出会いの中で悩む少年少女の生き様だと思うのです。

例えば、今ある社会って「こうあるべき」と定義されているような気がします。それこそ、オトナ達がオトナとして成長する方法は「こうあるべき」と、勝手に定義して。

それは導くものも、例外なく。

でも、だからこそ。
本当に大切なものは何なのか。
自分で考え、自分で判断をして。
そのさきに、自分の意志で、答えを出す。

特別だったから選ばれたワケじゃないんだと思います。
仲間たちにとって、
家族(この場合は主人公の孤児院から、さらに大きく、龍使いという環境を含めて得、ビッグファミリーって気がします)
そして、たった一人の女の子にとっての


特別なのです。



龍が眠るこの地で
物語を紐解きましょう。

Everyone is special

これはドラゴンにも人間にも体当たりで向き合っていく、そんな少年少女達(そして少年少女だった人たち)の物語。