歴史あるあるですね

魔女狩りを思わせる、やるせない話ですね。今村翔吾の『童の神』のようでもあります。善良な人、正義の味方である人が、時の権力者や、諸々の偏見や差別によって……という話。権力者のエゴによって犠牲になる人の話については、怒りを覚えますが、悲しいかな、歴史は勝者によって書き換えられてしまう。歴史あるあるですね。その一方で、民衆によって真実が伝えられるのは、この物語における救いだと思います。