第2話 白鳥翔子

和田は、花嫁探しの募集をした。

しかし、募集があつまらない。何通がきたがとても使いもんにならない人達だ和田は、焦っていた。


「 早くしないと、ジミーさんがまた

怒るぞ。早くしないと」

和田は、一人で呟いていた。


そんな時テレビで、仮面ライダーXが

放送されていた。看護師の役をやっている。若い役者に、目がいった。


「 この子、誰だ? どこの事務所の子だろ

問い合わせてみるか」


さっそく、仮面ライダーXのプロデューサーに連絡をした。


「 今!仮面ライダーで看護師の役や

っていたのは、誰?」


「 どの看護師?」


「 ヒルドラキュラとか!言う怪人に

襲われていた子だよ」


「 あ!あの子。事務所教えようか」


「 頼むよ」


次の日和田は、事務所に連絡をした

テレビ局に来てくれないかと。ご本人と

直接お会いしたいと、事務所のマネージャーに伝えた。マネージャーは承諾した

そしてその日が来た。


和田の話を聞いて、ジミー林もやって来た。この目で、見たいとの事だった


コンコンと、部屋をノックする音だ


「 どうぞ 」

和田が答えた。ドアが開き男性が


「 アースプロモーションの村田と申し

ます」


「 どうぞ、入って椅子に座って下さい」

マネージャーとその後ろから、小柄な

女性が、入り椅子に座った」


「 名前とお年を、言って下さい」


「はい。白鳥翔子。19歳です」


「 若い!」ジミー林が言った。

白鳥翔子は、色が白く、小柄だがグラマーだ。目が大きく輝いている。女優の

吉永小百合にちょっと似ている。


「 白鳥さんは、どうして?女優になろと

思ったのですか? 」

和田は、聞いた。


「 女優に憧れていたのは、もちろんです

が、母に早く楽をさせてあげて親孝行

したいのです」

良い子だな。和田は感心した。


翔子とマネージャーを外に出し。和田とジミー林は、相談をした。


「 気に入った!あの子だ。彼女にしよ

う。和田 」

ジミー林は、いつになく興奮していた。


「 でもまだ、だいたいの事しか伝えて

ませんよ。これから正式にオファー

しますが」


「 こう伝えろ、嫁になるのは、形だけ

だと。成功すれば、白鳥くんは、間違

いなくトップ女優になれる。それに

あの事務所は、中小企業だ。マネージ

ャーに、一千万は、今日にでもやると

言え。他のタレントも、十人でも二十

人でも使ってやると」



興行師とは、怖ろしい人だ! でもあの

マネージャーは、間違いなく食いつくな

和田も同感だった。


そのころ違う部屋で、翔子とマネージャーの村田も相談していた。


「 翔子ちゃんは、これは大チャンスに

なるよ。あの興行師の人は、ボクシン

グの世界チャンピオンと、日本のプロ

レスラーの試合をブッキングしたほど

の人だ!それに和田さんは、テレビ局

局長におそらくなる人だ。恩を売って

おこうよ」


「 でも、私怖いの猿の嫁なんて!あの

人達本気なんじゃないの!!」


「 和田さんは、信用できる人だよ。ジ

ミーさんは、ちょっとわからないけ

ど、悪い人じゃないよ。このチャン

ス逃すわけいかないよ。いいね」


翔子は、うなずいた。


和田は、再び二人を呼び。オリバの嫁

を正式に、オファーした。これを翔子と事務所側は、承諾した。

ここに、オリバの花嫁が決定した。


「 和田!記者会見をするぞ、オリバ氏

を連れてくる。白鳥と並べるんだ

白鳥に、いい洋服を着せろ 」

ジミーは、大はりきりだ。


和田は、ジミー林の話に乗り。この企画を初めた事を少し後悔するようになっていた。嫁探しは、反対すべきだったかなと。改めて思った。


記者会見の日が来た。


和田は、翔子の所に行き。


「 翔子ちゃん、衣装合わせをしよう」


「 和田さん、私やっぱり怖い!なんだ

嫌なの!本当に大丈夫ですか?」

翔子は、震えていた。


「 大丈夫、僕を信用して」

こう言ったが、和田も不安しかなかった

これから何が起きるの


そして、会見場の裏で、オリバと翔子は初めて対面した。オリバは、いつものように白いスーツに、葉巻をくわえ

翔子をじっと見た。


「 初めまして。オリバさん」

翔子は、挨拶をした。声は、震えていた



オリバと翔子は、手をつないだ。

翔子の緊張が、外から見てもわかる。

会見場に向い、二人は歩き出した。

これから翔子を待ち受けるものとは?





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オリバの嫁 映木 @teruki01

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