歴史解説 赤壁の戦いその6(全6回)
※これは別に連載中の小説『学園戦記三国志』の歴史解説回を独立・編集して掲載するものです。
↓学園戦記三国志リンク
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890213389
前回は
◎
この状況を
『
そこで
また、注に引く『
『
私が
こうして
思い返せば
これに加えてもう一つ、
『
また、『
後に
この流れを
だからこそ、
候補は
対して
いくら
おそらく、この偽りの降伏者には、
なお、『
『正史』での
なので、本編ではコウガイの使者の役目は与えず、登場自体させていない。今のところ予定は特にないが、もし登場するとしたら、来年度の入学生となるだろう。
◎
ついに
『(
また、この戦いの様子は注に引く『
『戦いの日、
他に『英雄記』にも記載がある。
『
三つの書を読み比べると、
さすがに長大な
その他の記述はいくらか違うところもあるが、大きな食い違いや、
この
なお、命がけの攻撃を行った
ここで少し当時の船について解説しておこう。この時代の船は基本的に木造で、移動には
この他に大型船では
その他、三国時代に突入すると、さらに大型船が建造されるようになるが、
◎敗走する
『
『
おそらく、この時点で
なお、『
本編ではカンウ・チョーヒ・チョーウンの三人が同時にソウソウ軍へ追撃を仕掛け、ソウソウ軍の将・シカンによって足止めされるという展開にしている。これは舞台が校舎内で、廊下に陣取るソウソウ軍をすり抜け、先回りして待ち構えるという展開は構造的に無理があるという判断からこのような形となった。(まあ、校舎外に出てしまえばどうとでもなる気はするが)
この『学園戦記三国志』では、必ずしも『
◎
また、
また、
これに対し
そこで
これはまず第一に、主力であった
さらに『
次に各地の反乱への備えであろう。
◎その後の
↓近況ノートリンク 荊州関連地図
https://kakuyomu.jp/users/ITSUKI-TOBE/news/16817139557742018888
さて、最後に
また、時を前後して、
そしてこの撤退により、
一方、
この征討された四郡の
また、『
これらから考えて、おそらくこの四人の
なお、『
さて、この四郡攻略により、ついに
この後、
◎まとめ
今回は208年に起きた
三国志最大の戦いとも言われるこの戦いだが、実際に見ていくとそこまで大規模な戦いではなかったように思う。だが、その歴史的意義は大きい。
まず、
その
この後の
次に
これまで見てきたように、これ以前の
この後、
最後に
こうして三勢力の事情を見ていくと、
〔参考文献〕
・書籍
陳寿著 今鷹真・井波律子・小南一郎訳 『正史三国志』(全八巻) 筑摩書房 1993年
范曄撰 李賢等注 『後漢書』(全六巻) 中華書局出版 1965年
目加田誠訳注 『新釈漢文大系 世説新語』(全三巻) 明治書院 1975年
譚其驤主編 『中国歴史地図集 第二冊(秦・西漢・東漢時期)』 地図出版社 1982年
宮川尚志 『諸葛孔明(新装版)』 光風社 1988年
中国綜合地図出版編 『中国綜合地図集』 中国綜合地図出版社 1990年
篠田耕一 『三国志軍事ガイド』 紀元社 1993年
沈伯俊・譚良嘯編著 立間祥介・岡崎由美・土屋文子編訳 『三国志演義大事典』 潮出版社 1996年
郭沫若主編 『中国史稿地図集』 中国地図出版社 1996年
竹田晃訳 『文選(文章篇) 中』 明治書院 1998年
来村多加史他 『歴史群像グラフィック戦史シリーズ 戦略戦術兵器事典 中国編』 学研 2000年
渡邉義浩 『「三国志」の政治と思想 史実の英雄たち』 講談社 2012年
幾喜三月 『献帝の見た日食 後漢末から晋統一までの71の日蝕一覧』 楽史舎 2015年
長田康宏 『三国志群雄太守県令勢力図(上)』 長田康宏 2018年
東光書店 『三国志地図』 東光書店 2019年
・論文
上田早苗 「後漢末期の襄陽の豪族」 『東洋史学』(28号) 1970年
石井仁 「漢末州牧考」 『秋大史学』(38号) 1992年
石井仁 「富春孫氏考ー孫呉宗室の出自をめぐって」 『駒沢史学』(70号) 2008年
満田剛 「孫策・周瑜の「断金」の交わりの歴史的背景 : 孫氏と周氏・袁氏・朱氏」 『東洋哲学研究所紀要』(28号) 2012年
石井仁 「赤壁研究序説ー「江漢五赤壁」とその周辺」 『駒沢史学』(80号) 2013年
・サイト
資治通鑑 維基文庫
https://zh.m.wikisource.org/wiki/%E8%B3%87%E6%B2%BB%E9%80%9A%E9%91%91
三国志、全文検索 http://www.seisaku.bz/sangokushi.html
全三国文
https://zh.m.wikisource.org/zh-hans/%E5%85%A8%E4%B8%89%E5%9C%8B%E6%96%87
後漢紀
https://zh.m.wikisource.org/wiki/%E5%BE%8C%E6%BC%A2%E7%B4%80
襄陽記
https://zh.m.wikisource.org/wiki/%E8%A5%84%E9%99%BD%E8%A8%98
水経注
https://zh.m.wikisource.org/wiki/%E6%B0%B4%E7%B6%93%E6%B3%A8?uselang=ja
太平御覧
https://zh.m.wikisource.org/wiki/%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E5%BE%A1%E8%A6%BD
太平寰宇記
https://zh.m.wikisource.org/wiki/%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E5%AF%B0%E5%AE%87%E8%A8%98
東洋文庫水経注図データベース
https://static.toyobunko-lab.jp/suikeichuzu/
むじん書院
http://www.project-imagine.org/mujins/
季漢書
http://blog.livedoor.jp/jominian/
てぃーえすのメモ帳
https://t-s.hatenablog.com/
思いて学ばざれば
https://mujin.hatenadiary.jp/
いつか書きたい『三国志』
http://3guozhi.net/
もっと知りたい!三国志
https://three-kingdoms.net
歴華泉
http://rekishiizumi.web.fc2.com/
呉書見聞
http://gosyokenbun.com/
[三国志]孫権が権力を掌握する過程について
https://togetter.com/li/662812
三国志 歴史解説 トベ・イツキ @ITSUKI-TOBE
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。三国志 歴史解説の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます