第31話 異世界の夏祭り②(夏祭り)

のっぺらぼうのお面売り、半魚人の金魚掬い。


どこか奇妙な光景。


犬が渡す林檎飴は甘く、猫が渡す葡萄飴は辛い。


七色の空は溶けて七色の綿飴に変わる。


僕は沢山食べた。


でも鶏が止めた。


「帰れなくなる」


ふと母の顔を思い出し振り返ればいつもの道。


相変わらず腹ペコだ。


でも僕は力強く一歩を踏み出した

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

真夏の140字小説(文披31題) 雪菜冷 @setuna_rei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ