第2話 苦痛と絶望

僕は彼女とは全く違うそのことはわかっていた。しかし、彼女のことを諦めずにはいられなかった…


「ごめんなぁー遅くなって」


「うんうん、全然大丈夫だよお兄ちゃん!」


お兄ちゃんは僕を養うために高校に入らず働きボロいアパートの家賃を払い続けている


「お兄ちゃんはどこで働いてるんだっけ?」


「マックだよマック!たく、あそこのマック時給がさーー」

僕は兄の長ったらしくてオチのない話が大好きだ


こんな何気ない日々が続けばいい、そう思うとふと、彼女の顔が思うかぶ


「そういえば、いつもお前の事見てた女の子どっか引っ越したの?」兄はバーガー片手にそういってきた


「親の転勤で引っ越しちゃったらしいよ」


「ありゃー残念だわあんなべっぴんさん二度とあえないでぇ」兄が僕をバカにするように肩を軽く叩く


「どうせ不釣り合いや、身分も何もかも違うのに」


「ガタッ!!」 兄が勢いよく立ち上がった


「弟よ、お前はなんか勘違いしとるみたいやな、付き合うとかに大事なのは身分でも、顔でもない心や」


「だからそんな悲しいこと言わん時、」


兄はそう言いながら涙を流していた、僕にいえぬ悩み事などがあったのだろうか………



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さびれた君へのプレゼント みる @RafuP

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