さびれた君へのプレゼント
みる
第1話
「お兄ちゃん、どうして僕たちにはお母さんやお父さんがいないの?」
これが昔からの口癖だった。
当時5歳の僕からすると自分たちがその親たちに捨てられたということに気づいていなかったのだろう。 兄はいつも僕がそう聞くと笑顔で「お兄ちゃんがいるから大丈夫や」と言ってくれる。
どうやら僕の心の支えはお兄ちゃんだったらしい。
兄は僕のために遊ばずバイトをして僕をどうにか養っている。その兄のおかげでホームレスだがあまり不満の感じない生活を送れている。
そんな兄にお願いをして近くの公園に連れてってもらった。そこで僕は一人の少女に出会う。
そう、それが僕の初恋の人だった、、、
僕は彼女とどうしても距離を縮めたくて近くにあった綺麗な一輪の花を彼女にプレゼントした。
もちろん彼女は喜んでくれた。
喜んでくれたっていう事実が嬉しいような気がして毎日会いに行ってた
しかし、出会いがあれば別れもある
どうやら彼女は父の転勤が理由で引っ越すらしい
別れ際に彼女にこう言われた
「たくましくなってね」とそう言われた
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