第2章

maris

第1話

萌えるような新緑の木々、その中を歩く私の肩に、一頭の蝶が止まった。🦋

今までに見たこともない、その美しさに、

魅了された私は、無我夢中で蝶を追いかけた。そして、いつの間にか辿り着いたのはトンネルの中だった。



薄暗いトンネルを進むと

蝶が案内してくれたのは、ポッカリと空いた空間。

その頭上は、穴がいて眩いばかりの太陽の陽が射し込んでいた。

その場に立つ私に、光のシャワーが降り注ぐ


ずっと留まっていたい、と思った。



その先にあるのは、真っ暗な暗闇

何処まで続いているのかもわからず、

何処かへ辿り着けるのかもわからない。

正体不明な所

そして、静寂───────



恐ろしさに耐えきれず、

私は、もと来た道へと駆け出した。



外に出た私は、もと居た場所へ戻ろうと歩き出した。

後ろを振り向くと

トンネルの入り口が僅かだけ見えた。

見失ってしまったら、其処には2度とは行けないかもしれない。

そう思った私は急に、残して来た蝶の事が

気になった……



一旦大きく深呼吸をしてから、覚悟を決め、再びトンネル中に入った。

何とか蝶に追い付く事が出来た。

新しい物語の始まり



暗闇を蝶と進む、

でも、前の時のような恐れは全くなかった。

何処まで行けるかわからないけれど、

このまま突き進む。

もう迷うことはない。



蝶と進む先には、

かすかに光が見えた。

その光に向かって、前を進んで行こう。

たとえ、辿り着くまでにどれ程時間がかかったとしても。

そして、その光の場所へ辿り着けた時、

この物語は完結する。



蝶は、まるで嬉しそうに、空高く舞い飛んで行く

その景色を見ることが出来たのなら

それは、

私の夢が叶うとき

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第2章 maris @marimeron

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