このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(290文字)
ウクライナ戦争と円の強烈な下落が想起させる時代は、昭和、特にその前半である。そこでの男と女の歴史に、北陸の旅情も交えてつづられる本作。是非、おすすめしたい作品である。
この物語では戦時中の知識や精神疾患に関わる知識が丁寧に解説なされています。又、時系列も一見すると複雑ですが、途中で説明が加わるので読みやすい小説です。謎に満ちた物語の中で徐々に明らかになる真実。果たして主人公達は憎しみの連鎖から抜け出せるのか?実際にご覧になられて下さいませ。