TRPGとサイバーパンクとスパイアクションが高次元で融合している

セッション1読了時点で書いています。

読み進めるたびにワクワクして止め時が見つからず、セッション1をすべて読み終えるまで止まれませんでした。

何が良いのか簡潔に書くのは難しいのですが、この作品にはノイズとなる要素が一切ありません。
TRPGの要素とサイバーパンクな世界観、そしてセッション中に繰り広げられるスパイアクションが相互に補完しあって、これまでに見たことのない作品観が作られています。

具体的にこれがどういうことかというと、まず現実世界があり、その上にSFガジェットを利用してTRPGのレイヤーを貼り付けます。そしてこのレイヤーを通じてプレイヤーはキャラクターシートのキャラに変身します。(仮面〇イダーの変身がイメージ的に一番近いです)
変身したプレイヤーは自身のスタンスに応じてロールプレイするのですが、このロールプレイがスパイのカバーストーリーを演じるという行為ととても親和性があるため、素人の主人公がスパイとして活動することに何の違和感も覚えないのです。

正直もっと書きたいことがあるのですが、非常に文章が長くなってしまったので注意点を一つだけ書いて終わります。

この作品にはTRPGの用語が頻繁に出てきます。TRPGの知識がなくとも楽しめるように配慮されていますが、より深く理解したい場合はTRPGのリプレイ動画などを視聴することをお勧めします。

長文失礼いたしました。

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